才能を生かすコースの教育費、いくらかかる?
Q. 子どもをスポーツや芸術、音楽の分野、あるいは歯科大学や海外留学など、才能を生かす方向で考えています。 それぞれ、どのくらいの教育費がかかるのでしょうか。
A.医歯学系は私立で計2000万〜3000万円、海外留学は年間300万円くらいが目安です。 それぞれの分野にお子さまを進学させたケースを聞いてみました。
教育費の実例いろいろ
CASE1 私立歯科大に進学(アパートで1人暮らし)
合計6年間で3920万円

その後の毎年の費用 580万円 (学費400万円、生活費・住居費の仕送り15万円×12ヶ月)
CASE2 私立美術短大に進学(自宅通学)
合計2年間で750万円
その後の毎年の費用 300万円 (学費200万円、その他画材費など100万円)

CASE3 理学療法士専門学校4年制(自宅通学)
合計4年間で690万円


CASE4 私立音楽大に進学(マンション1人暮らし)
合計4年間で1875万円

その後の毎年の費用 420万円 (学費180万円、家賃・生活費など240万円)
CASE5 スイミングクラブ・水泳選手養成コース(小学生)
合計2年間で180万円
(月謝・会費15万円、1年間の水着代15万円、年間大会交通費2万円×25回=50万円、その他10万円)

CASE6 アメリカ語学学校・短大に留学(ホームステイ)
合計3年間で710万円
その後の毎年の費用 180万円 (学費60万円、仕送り7万円×12ヶ月、帰省費ほか36万円)


☆マネーコラム☆
子どもの才能を生かす教育費の考え方
特別なコースの教育を考える場合、普通科コースよりは、一般に多くの教育費がかかります。 今回は、教育費を投資効果の観点から考えてみたいと思います。
特殊教育は、大きく2つのパターンに分けられます。ひとつは「かけたお金以上の収入が見込める教育投資」です。 医歯薬学系、その他の資格や専門職、留学(語学修得)などがあげられます。
卒業後、子どもが強みを生かして経済的に成功できるよう、教育費というかたちで支援することはとても効果的です。 本人が望むなら、積極的に応援してあげたいものですね。 お金のかかるコース選択の可能性があるのなら、普通以上に早めの資金準備が必要です。場合によっては奨学金などの借り入れを考えてもよいかもしれません
経済的見返りを期待しないで、過程を喜びに
ふたつめは「経済効果はまず見込めないと考えるべき教育投資」です。芸術、芸能、スポーツ系があげられます。
この場合、精神面では、子どもの才能を心から信じてあげることが、才能開花のためには重要です。 ただ現実面では、これらで成功して頂点に立てるのはほんの一握りですから、経済的な見返りを期待して投資すると、親子ともに苦しむことになりかねません。 経済的には家計で出せる範囲で応援し、見返りを求めずに子の成長に尽くしてあげることができればよいですね。 たとえ充分な環境を用意してあげられなかったとしても、子どもの才能が本物なら、必ず芽を出し、花を咲かせるはずです。 実力が世にあらわれるまでは、親が信じ応援し続けてあげることが、何よりも子どもの心の支えになり、成功の原動力となるようです。

子どもは子ども自身の人生を生きています。親の所有物やコピーではありません。子どもとともに生きる過程それ自体が、 親業で得られる宝です。 親の欲目や願望を離れ、白紙の心で、子どもの魂がどちらの方向に伸びたがっているのかを見極めてあげることができればよいですね。
ゆりもとひろみ
雑誌『アー・ユー・ハッピー?』2007年7月号掲載分 2008.02.25 再編集
