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がん保険の保険料支払いは終身払と有期払のどちらが良いの?

2014年05月02日

ファイナンシャル・プランナー 柏木麻理

「がん保険に加入しようと思うのだけれど、保険料の支払いは、一生涯続ける「終身払」と、 60歳までに終わらせる「有期払」とでは、どちらが良いの!?」と聞かれました。

今回は有期払と終身払の特徴と選択のポイントをご紹介します。

有期払の特徴

     
  1. 保険料は終身払より高くなるが、年金生活になってから保険料の支払いがない。
  2.  
  3. 長生きをしても支払保険料の総額が変わらない。
  4.  
  5. 途中で解約をする場合は、それまでに支払った保険料総額が、終身払より多くなる。

終身払の特徴

  1. 保険料は有期払より安くなるが、一生涯保険料の支払いが必要になる。
  2. 長生きをすると支払保険料の総額が増加する。
  3.  
  4. 途中で解約をする場合は、それまでに支払った保険料総額が、有期払より少なくなる。

選択のポイント

1.に関しては家計との兼ね合いや好みにより判断が出来ますね。

2.の「長生き」を具体的に数字で考えていきましょう。

例えば、35歳男性の年払保険料が有期(60歳)払は27,000円、終身払は20,000円だとします。 この場合、何歳以上長生きをすると、有期払にした方が支払保険料の総額が少なくなるのか計算します。

27,000円×25年=675,000円 (有期払の支払保険料総額)
675,000円÷20,000円=33.75年 

上記の計算により、約34年間保険料を支払う(69歳以上になる) のであれば有期払の方が支払保険料の総額が少なくなります。

3.の解約をする理由としては、 貯蓄が増えがん保険が必要でなくなった、 他社で新しいタイプのがん保険が発売になり魅力を感じた、 などがあるでしょう。

がん保険の傾向としては、以前は入院した日数や手術の程度によって 保険金が支払われたのですが、近年「がん診断給付金」などの名称で、 がんと診断された時点でまとまった保険金が受けとれる がん保険が発売されました。

以前より入院期間は短縮されていますし、 まとまった保険金が入院や手術をしなくても がんと診断された時点で受け取れることにメリットを感じ、 新しいタイプのがん保険に加入し直す方もいらっしゃいます。


いかがでしたでしょうか?
終身払と有期払のどちらの方が良い、とは一概に言えませんが、 上記3つのポイントを参考にご自分のニーズにあった保険料の払い方を 選びましょう。


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