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住宅ローンの支払額は現在のお家賃並みです! の落とし穴

2014年04月17日

ファイナンシャル・プランナー 柏木麻理

「住宅ローンの支払額は現在のお家賃並みです!」と書かれた不動産のチラシを見て、 「だったら、住宅は買った方が得ね!」と思う方は多いのではないでしょうか?

今回は、「住宅ローンの支払額は現在のお家賃並みです!」には、ちょっと待った!!  その前に知っておきたい 3つのポイントをご紹介します。

1. ローンの支払以外にかかる2つの大きな出費

<リフォーム費用>
賃貸住宅に住んでいると、外壁や室内(キッチンやお風呂など)のリフォーム代を負担するのは、住宅を貸している大家さんですが、 住宅を購入する事により外壁や室内のリフォーム代を負担する事になります。

<固定資産税>
固定資産税とは、保有する固定資産に課税される地方税で 、 毎年1月1日現在の土地や家屋の保有者に納税義務があります 。 購入の前に固定資産税はいくら位か、ぜひ確認してください。


2. 「お家賃並み」と算出しているローン支払額の金利に注目

たとえばA銀行の場合2014年3月現在の変動金利が0.775%、全期間(35年)固定金利が2.4%になっています。 変動金利と全期間(35年)固定金利の毎月の返済額を比べてみましょう。

 毎月の返済額のちがい
【条件】借入額:3,000万円 借入期間:35年 返済方法:元利均等の場合

変動金利 0.775% 81,576円
全期間固定金利 2.4% 105,647円

上記のように試算をすると、変動金利と全期間固定金利の返済額に約24,000円の差がありました。

多くの不動産広告はローンの支払額を算出する場合に、「変動金利」で試算しています。 ローン支払額を魅力的に見せたいから、そうなりますね。 変動金利は、半年ごとに金利が見直される為、現在の低金利は魅力的である一方、金利上昇のリスクがあります。

その為、変動金利をお勧めできるのは、毎月のローンの返済に余力のある方や繰り上げ返済が可能な方になります。 現在の変動金利で計算される支払額で、やっとローンを支払える状態では、お勧めできません。


3. 最大の違いは債務者になるということ

賃貸と購入の最大の違いは、ローンの債務者になるということです。

賃貸であれば、年収に対し家賃が高いと感じたら、家賃の安い所へ引っ越すという選択肢があります。 住宅を購入した場合、年収に対しローン支払額が高いと感じたから、住宅を売却すれば良いでしょうか?

その場合、住宅が売却できる保証はありませんし、その住宅の購入希望者がいたとしても、 住宅の売値よりもローンの残高の方が多い場合は原則として残債返済分の現金がないと、住宅の売却ができません。




いかがでしたでしょうか?

上記3つのポイントを住宅の購入前と後で知ったのでは、その後のあなたのライフプランに大きな差が出る可能性があります。

住宅は一生で一番大きな買い物です。購入後もずっと安心して暮らせる様に、住宅購入計画を立てましょう。



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