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自動的にお金を貯める方法

2011年12月05日

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

今回のコラムタイトルは強力ですね〜!(^^)!

「自動的にお金を貯める方法ってあるの?」
「そんな方法があったら、ぜひ知りたい!」
と読者の99%の方が思われるのではないでしょうか?

まず、読み違えてほしくないことは、
「ラクしてお金が自動的にたまる方法」という訳ではないことです^_^;

貯蓄には目標が必要

ラクしてお金が貯まるかといえば、それはほぼ無いと思ってください(きっぱり!)。 努力せずにやせる方法や、理想のスタイルをキープする方法が無いのと同じです。

ご主人の年収がとんでもなく多いのであれば好きなだけ使っていても貯まるかもしれません。 けれど一般の家庭ではやっぱりある程度、いままでの生活を見直したり、切り詰めたり、 貯蓄を増やすために、何らかの努力が必要になります。

努力したり何かを我慢したりできるかといえば、それ以上に素晴らしい目標が達成できるなら、 何とかがんばれるものです。目標が大きな力になってきます。

できれば、前向きな目標があれば望ましいのですが、「このままいくと本当に大変なことになる」 「絶対こうはなりたくない」というような目標の場合もあります。 家計破綻を起こさないために、何が何でも節約しなくてはならない場合などです。

このように、お尻を叩くような感じの目標にならざるを得ない人も時にはいらっしゃいますが、 それでも「絶対家計破綻したくない!」というのは強い動機づけになりますので、目標としてはこれでも問題ありません。 目標があって、いくらのコストカットが必要、いくらの貯蓄が必要と出た場合、 その貯蓄を続けやすいコツというものがあります。

では、貯蓄法の前に、使うお金に関しての重要な傾向性についてお伝えしたいと思います。

貯蓄が苦手な人の場合

貯蓄をするのは苦手という方は多いのですが、「ある分だけキッチリ使う」というのは、 得意な方が多いはずですよね(笑)。 恥ずかしながらゆりもともこの人種です。 人間、自分があると思っている金額だけは使い切るものです。

ですから、例えば30万円あると思えば30万円使ってしまいますが、 もしこれが「20万しかない」と自分が思い込めば、20万でなんとか暮らしていけるものなんです。

ということは、始めに貯蓄分を天引きしてしまうのが一番効果的な貯蓄方法となります。 その分のお金が通帳から消えるので、「お金が無い」と思いやすいんですね。 最初に目標設定して、天引き額も最初に決めます。 普段はそのお金はもう無いと思って生活します。

もともとそんなお金は無いんだと思うと、なんとか生活していけるものです。 あるのに使わないと思うとストレスが溜まりますから。 「あのお金があるんだったらこういうこともしたいな〜」と欲が出てきやすいですよね。

無いと思ってしまえれば、スッキリと無いなりの暮らしができやすいということで、 普段は「無いと思える」ことが大事ですね。

そして、半年や1年に1回、総額を確認して喜ぶ(笑)という作業を繰り返すことで、 希望の貯蓄額に近づいていくことが容易になります。

強制天引き法

具体的な方法としては、一番のお勧めは「強制天引き貯金」です。 積立定期預金や、社内預金、財形、保険型の貯蓄商品、投資信託や株式の積立、 といった金融商品が可能です。

大事なポイントは、天引きされたお金が、意識の中から消えてしまう仕組みにすると、 効果的であるということです。 普段使いの口座からは見えないところ積み立てる、ということです。 例えば、保険という積立方法は、「強制力」としてはとても効果的です。

みなさんは保険に加入するときは、「こんなに高くて払えるかな」などと、すごく悩みますよね。

ところが、悩む割には、加入して月々の支払いが始まると、毎月○万円が保険料として引き落とされてても、 そのお金は最初から「無い」と思って生活できてしまいます。

これが財形などだと、どうしても「あそこに○○万円貯まっている」と勘定に入れてしまいがちになるので、 何かあったときに、割と簡単に引き出してしまいやすくなります。

一方、学資保険や貯蓄性の保険だと、「保険料を払ってしまった」という意識になって 頭から消えてしまうので、貯蓄に適しているというわけです。

いまは予定利率が低いので、円建て保険商品は、増えることはあまり期待できません。 けれど、貯蓄の強制力からいくと、大変有効な手段ですので、あるだけお金を使ってしまうタイプの人は 学資保険、年金保険、その他の貯蓄性保険などに加入されるのがオススメです。

その他、詳しく目的にあった商品を検討したい方は、FP相談をご利用ください。 貯めたい金額と期間、希望に合った強制力がある商品をご紹介できます。

まずは目標額の1部でもよいので、強制天引きを始めてみてはいかがでしょうか?


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