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空き家と少子化・核家族

2014年09月17日

ファイナンシャル・プランナー 関山郁子

道を歩いていると、空き家をよく見かけます。 庭は草ぼうぼうで、地震が来たら倒壊しそうな家屋もありました。 近隣の住民にとっては、防犯面や災害時の観点からも不安材料となっていることでしょう。

建物がある土地には固定資産税が安くなる、という減税措置(住宅用地の特例)が、あります。 政府は、近い将来、この危険な空き家を減税対象から外す方向に検討を始めています。

親の家を相続したら……

実際に親から土地家屋を相続したAさんから聞いた話です。

Aさんは首都圏で生活しているため、勤務先や通学先の問題から、今は地方にある両親の家には引っ越せない。 子供が独立し自分が定年したら、戻って家を建て替える、ということでした。

税金や水道光熱費を払いながら、まとまった休日がある時に戻り、草むしりや片付けを続けているそうです。

往復するだけでも大変ですが、一番頭を悩ませているのは、遺品の整理だとか。

物のない時代に育ったご両親には、何でも大切にとっておくクセがあり、遺品の整理と言っても簡単な話ではなく、 家財道具一式とモノの山をどう処分・整理するかで、肉体的にも精神的にも疲れ果ててしまっているということでした。

まず捨てる

思い出の詰まった品々もあるでしょうが、こんな時は思い切って捨てるしかありませんね。 遺品整理については、片付け専門の業者や大手の宅配便業者で取り扱っています。

ちなみに、大手の業者の料金は
2トントラック1台分:200,000円+税
3トントラック1台分:300,000円+税

自力でゴミを分別し、できるだけ自治体で処分して、量を減らしておきたいものです。

Aさんの奥様も一人っ子なので、いずれは両親の家を相続することになるそうです。 「相続する財産があることは恵まれたことだけど、また、同じことが起きるんですよ」と話されました。

相続財産が土地家屋である場合は税金等の負担が出てきます。 放置したままでは、キャッシュが出てゆくばかり。住む予定がないならば、売る・貸す・有効活用するなど、 その時々に思い切った判断が必要となるでしょう。

こうした問題はAさんに限らず、他の方からも何度か聞いたことがあります。

少子化・核家族化で空き家が増える!?

直近の総務省による「平成25年住宅・土地統計調査」では、総住宅数6063万戸のうち空き家数は820万戸で、 空き家率は、過去最高の13.5%。人口減少や高齢化の進む地方の空き家率が高くなる傾向があるといいます。

5年前の調査からでは総住宅数は305万戸増、空き家数は63万戸増ということでした(5年前の空き家率13.1%)。

数の上では、過剰供給となっているようですね。

空き家問題を相続関連に限って言えば、相続でもめて遺産分割協議がすすまない、なんてこともあるでしょう。

また、Aさんのように、
 ・ 通勤通学の問題があるので住めない
 ・ 夫婦それぞれの親から相続したため一方には住めない

或いは、
 ・ 片付けや手続きが面倒で、なかなか処分が進まない
 ・ すでに持ち家があるので親の家には住まない
 ・ 都会に住む、海外で暮らすというライフスタイルを優先

などなど、人によって様々な事情があるでしょうが、空き家が増える背景には、 少なからずとも核家族世帯の増加と少子化の影響があることを実感しています。




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