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【レポート】 二宮尊徳に学ぶ「よい借金・わるい借金」その1

2011年9月06日

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

堅実な読者の皆さまは、「借金はよくないこと」というイメージを、 もたれている方が多いのではないかと思います。

「お金を借りる」「お金を返す」という行為は、貨幣経済が始まって以来、途絶えることがない 経済活動の一形態です。

理想論ではなく、現実を見れば、借金というお金の流れは、いつの時代も、 結構大きなエネルギーとして、あるときは経済を支え、あるときは混乱させてきました。

今回は、借金をすることになったとき(せざるを得なくなったとき)、 借金を返済をすることを通して、最大でどれだけの善を引き出すことができるかを 考えてみたいと思います。

といいましたが、実は、 「借金という行為を、いかに人間や世界の進化につなげるか」というテーマについては、 ノーベル賞級の考察が、既に存在しています。 数百年も前に、日本のある偉人がまとめあげ、しかも人生をかけて実証済みなのです。


200年前に存在した中小企業の名コンサルタント

その人の名前は、「二宮尊徳(にのみや そんとく)」といいます。

二宮尊徳というと、昔は小学校に像がありましたね。薪を背負いながら勉強をして歩く二宮尊徳の像には、 どんな苦しい環境からでも、努力によって道を開いていくことは可能である、というメッセージが込められていました。

実際に彼が生涯を通じて成し遂げたことは、小学校の像のイメージである、刻苦勉励による自己確立にとどまらず、 更に大きなスケールの仕事です。

二宮尊徳が特命を受けて具体的に行ったことは、今で言うコンサルタント業務です。 藩や農村、大小さまざまな集団を数百も再建したといわれています。 現代でいえば、中小企業の名コンサルタントということですね。

ひたすら節約して蓄財した、というイメージが強いかも知れませんが、 実際のところは、今で言うマネジメントや金融システムを駆使して、倒産寸前の藩や村を、財政再建して成果を上げました。

その際に、二宮尊徳が発明した金融哲学、金融システムが大活躍して、数多くの奇跡的な復興を可能にしました。 この仕組みが後に、「信用組合」という形で、日本中に普及することになりました。

世界史的には、初めての信用組合は、1860年代ドイツで始まったと されているようですが(シュルツェの商工業信用協同組合とライファイゼンの農業信用協同組合)、

実は二宮尊徳が、それより数十年も前に仕組みを作り、実践しています。 さらに借金という、普通はマイナスイメージの強い種類のお金に、 びっくりするような高い精神性を盛り込むことに成功しています。

二宮尊徳の金融システムを利用した人々は、借金返済を通して、経済的に豊かになっただけでなく、 人間性が格段に向上しました。 そのため、財政の復興が治安の改善ももたらし、町の繁栄に寄与することができました。

数年前、世界中を大不況に陥れた金融システム「サブプライムローン」とは、全く異なる結果をもたらす、 人々の暮らしと心を向上させる、借金の仕組みがあったのです。

どうしてこんなすごいことができたのでしょうか?

二宮尊徳が考えた借金返済の仕組みとはどういうものでしょうか?

次回「よい借金・わるい借金 その2」では、200年前とは思えない、驚きの金融システムを検証したいと思います。

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