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値下がりしているのに利益? 驚きの積み立て投資

2011年09月03日

ファイナンシャル・プランナー 渡邊英利

2000年2月、私がまだ学生の頃のことでした。
その運用規模から大きな注目を集めた「とあるファンド」が、 運用を開始しました。 ちょうどその後、ITバブルがはじけて、日本の株価は低迷し、 そのファンドも大きく下落していきました。

それから5年後、私はそのファンドを販売している 金融機関で働いていました。そして、そのファンドを 保有している2人の運用状況を見て、とても驚きました。

投資方法の違いで差が出るファンド

Aさんは、約65万円となっており、約35%の損失。
Bさんは、約113万円で、約13%の利益。

どうじて同じファンドを持っているにもかかわらず、 こんなにも差が出てしまったのでしょうか?

その秘密は、投資の方法にありました。

Aさんは、ファンドが運用を開始した時に、100万円一括で購入しました。 その後、ITバブル崩壊の影響を受けて、残念ながらファンドの 1万円からスタートした基準価額は下落、 約6,500円となっていました。

一方、Bさんは、ファンドが運用を開始してから、 毎月1万5000円ずつ、積み立て感覚で買い増していました。 ファンドの基準価額がどんどん下落して、4,000円になって しまった時も、毎月コツコツと買っていました。

そして、2005年8月に、Bさんの積立額が 100万5000円になったとき、Bさんのファンドの評価額は 約113万円になっていたのでした。

これが「積み立て投資(累積投資ともいいます)」の効果です。

積立投資とは

積み立て投資、あまり聞きなれない言葉ですね。
じつはこれ、老後資金を準備する等、長期的な資産形成を していくために、とても重要な方法です。

積立て投資は、例えば毎月1万円、というように、 一定の間隔で、決まった金額をファンド等の運用商品の 購入資金に充てるという方法です。

そうすることで、ファンドの基準価格が下がっている時は、 口数を多めに買うことができ、上がっている時は、 口数を少なめに買うことになります。

ファンドが下落し続ける間は、口数を多く買いためることが できるので、その後上昇に転じた時に、利益が出やすい、 という特徴があります。

ファンドの基準価額が下落していても、 利益が出る可能性がある積立て投資。 これなら資産運用に慎重な方も、安心して取り組めそうですね。

積立て投資のメリットを確認していきましょう。

(1)しばらく下落していても、その後少しでも上昇すれば利益になりやすい

(2)例えば毎月、というように定期的に買うので、買うタイミングを気にしなくてもいい

(3)値動きのブレを抑えることができるので、一括で投資した時よりも損失の幅が小さくなる

もちろん、絶対損をしないとか、絶対儲かる投資方法ではない ので、ちゃんとしたリスク管理をする必要があります。

また、値下がりしても大丈夫だからといっても、 積み立て投資をする対象は、慎重に選びましょう。

株式で積み立てる場合、その企業の業績によっては、 値下がりをしたまま一向に回復しない場合もあります。 そういう対象に積立てをしても、利益にはつながりません。

ですので、積み立て投資をする場合は、ファンドのような 分散投資をしている商品に投資をしていく方がいいでしょう。 また、日本の株式だけでははく、世界中の株式や債券などに、 積み立て投資の対象を広げるといいでしょう。

積み立て投資は、将来の自分の年金のために、 じっくり、ゆっくり育てていく。 そんな心構えで取り組んでいきましょう。

2011年07月25日 ゆりもとFP事務所メルマガ掲載コラム 再編集


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