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お金と幸せを引き寄せる 富の法則 4 ビジュアライゼーション 〜未来を観る〜

2011年07月08日

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

リアリティーを感じるまで 未来を観ることができれば
あなたのすべてが その実現のために動き始める
さあ 観えたビジョンを全身で感じ ワクワクしよう
そしてビジョンを受け取れたことに 心から感謝を捧げよう

 

《解説》

私が人生の中で一番苦しみの中にあったのが、25〜26歳のころでした。

当時は、今よりサラリーマン社会がかっちりしていました。 早々と企業を結婚退職し、子育てに入った技能のない女性が、転勤族の夫について回る生活スタイル。 そこからキャリアを積んで一流の仕事ができる状態になる、というのは、どんなに考えても相当ありえないように思いました。

家庭・子育てをおろそかにせず、自分が生涯打ち込める仕事を見つけ、 携わることは果たしてできるのだろうか?

何を目指せばよいか分からないという中で、1〜2年悩みながら答えを模索し続けていました。

そんな中、1999年の春、将来計画を描くセミナーに参加した時に、 とてもリアルに、50歳の時の未来の自分の映像が観えるという、不思議な体験をしました。

職業としては分かりませんが、1000人規模の方々(外国人を含む)にプロの講師として、 何かをお伝えしているしている仕事をしている自分。 大事な催しの早朝に、まだ誰もいない、会場であるホールで、その日の成功を祈念して瞑目している自分の姿が見えました。

朝日が昇り、光が神殿風の柱の隙間から、ホールに射し込んでくるのが見え、 この日の催しを成功させるという覚悟が固まった自分が立ち上がる、 というところまでの情景が、はっきりと「観えた」のです。

これは私にとっては衝撃的な転機となりました。
現実に頭で考えれば、20年ちょっとで、そんな状態になれるとは到底思えない。 その取っ掛かりは何も見つかっていない。 けれど、50歳の時に、自分がそうであるというビジョンには、 リアリティ感、空想にしては確かすぎる質感がありました。

もし、この映像が事実になるのであれば、出口の見えない漠然とした悩みは解消されるし、 これからの人生を費やしても悔いはないだろうな。 実現の可能性があると信じてもいいのだろうか? 信じてみようかと、日が経つにつれ、気持ちが変わっていきました。

その数ヵ月後、大手不動産会社に勤務していた、大学時代の友人に久しぶりに会い、 ファイナンシャルプランナーという資格があることを、初めて教えてもらいました。 「求めていたのはこの仕事だ!」と直ちに確信が持て、 すぐにAFPの教材を貸してもらって調べ始め、現在に至ります。

それから10年余りが経ちました。 50歳の時のビジョンは、「全くあり得ないこと」から、 「この先も努力を続ければ、もしかしたらあり得ること」に変わりました。

目標達成を何度も何度も、ありありと心の中に描いて、 達成感や幸福感、ワクワク感をリアルに味わうと、実現を手繰り寄せることができる。

この手法を「ビジュアライゼーション(視覚化)」といいます。 自己実現の本には、時々紹介されています。

ただ、私の実感としては、「観る」努力を真摯に続ける中に、「観えてくる」瞬間があります。

「この会社に就職するんだろうな」
「この人と結婚するんだろうな」
「この人は、きっと一生の友人になるだろうな」

そういったリアリティのある、幸福の直感というのが、 あなたの人生の中で、幾度かあったことと思います。

目標に到達するための方法を探し続ける努力と、その努力を超えた何かの作用とのコラボレーションで、 質感のある未来を受け取ることがある。

これがビジュアライゼーションの本質ではないかと私は思います。

山登りを決意して、歩き続けているとき、一瞬霧や雲が晴れて、目指していた山頂が、 はっきりと観える瞬間があります。

あそこまで登れたら、どんなに達成感があるだろう!  確かに、目指していた山頂があり、ゴールまでの方角と距離感が心にインプットされ、 歩みを止めなければ到達する、という未来が存在する。

ビジュアライゼーションを、私の好きな山登りに喩えると、このような感じになります。

まだ、山頂を垣間見たことがない方は、歩き続けることをやめなければ、いつか観える瞬間が来るでしょう。 山頂を観たことがある方は、そのときの感動を、決して忘れないようにしましょう。 あきらめずに歩き続ける限り、いつか必ず、頂(いただき)にたどり着くことができるのですから。


ゆりもとFP事務所メルマガ「お金と幸せを引き寄せる 富の法則」掲載コラム 再編集


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