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ライフプランから見た、マイホームの買い時っていつ?

2010年9月27日

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

賃貸にする? 持ち家にする?

「家賃でお金を捨てているくらいなら、ローンを組んで家を買ったほうがいい」という説は、よく耳にしますね。でも、意外なことに、多くのFPはこの説に異議を唱えています。

理由は、「賃貸」と「不動産を取得してローンを抱える」ことの、リスクの違いを正確に認識していないこと、それから、ローン返済以外の住宅コストを無視した理論になっているためです。

この辺の説明は、
 第6のワザ 住宅取得とは、一世一代の買い物を「2つ」することと心得よ
 第9のワザ 住宅ローンは 「返せる額」で組む
で、さらっとお話しましたね。

ただ、いくら慎重にといっても、頭金を何十年もかけて貯めないと家を買うことはできないのなら、やる気がなくなってしまいます。おまけにご主人様の年齢が上がるほど、ローンを完済する年齢も遅くなってしまい、老後の生活に支障をきたす恐れも出てきます。

 ● 30年ローンを40歳で組めば完済は70歳
 ● 50歳で組めば、完済は何と80歳!

なんてことになってしまいます (収入要件を満たせば、組むことは可能な訳ですが・・・)。

慎重になりすぎて、マイホーム取得が遅くなりすぎるのも、別のリスクを増やす恐れがあることが、お分かりいただけたと思います。では、一世一代の買い物であるマイホームの買い時は、いつと考えるのがよいのでしょう?

それでは、第10のワザ をお送りします。

【第10のワザ】
トータルの住居費を押さえるタイミングを見極める
一生の住居費って、どのくらい?

皆さんは、一生で「住まい」のために一体いくらのお金を払うのか、考えたことがおありでしょうか?

例えば、

  22歳から35歳まで賃貸で月10万円の家賃を払いました。
  36歳の時に4000万円のお家を30年ローンで買いました。
  65歳でローンは終わり、後は税金を払うだけになりました。
  また一生で2回大規模なリフォームを行いました。

この方の場合、一生の住居費の総額は、何とおよそ1億円になります。諸外国を見渡しても、「住まい」にかかるコストは、かなり高めの部類に入りそうです。

このトータルコストを少しでも減らすためには、そして定年までに高額の住居費負担を終わらせるためには、勝負をかける時期というものがあります。

住宅取得の勝負の時期は?

住宅手当や社宅の恩恵を受けていて、住居費負担が月に2〜3万円で済むという方は、できるだけマイホーム取得を遅らして、貯蓄を増やすほうが生涯の住居費負担を減らせることになります。

こういう恵まれた方は、ぜひ安全圏まで頭金をためてから住宅取得に踏み切られることをお勧めします (物件価格の3割の自己資金があればいいと言われていますね)。

一方、自腹で家賃を払い続けておられる多くのご家庭は、定年までに無理なくローンを返し終わるためのプランを立てる必要があります。

頭金は多いに越したことはないのですが、貯蓄のために購入を5年間遅らせば、完済も5年間遅れます。

将来の教育費その他のかかり具合を頭に入れながら、「現在の住居費負担+住宅用に回せる年間貯蓄額」の範囲に「ローン+諸経費」が納まるなら、早めに住宅取得に踏み切られてもOK、という場合もあるのです。

(ただ、見極めが難しいので、理想を言うなら、 FPに定年までの本格的なライフプランを作成してもらうのが安心です)。

ご自分で判断される場合は、定年までに完済できる金額と、用意できる頭金の範囲で価格設定できるのなら、一応大丈夫と考えられます。

住宅取得というのは人生における大きなイベントのひとつですから、基本的には慎重に決断すること、迷いがあるうちはやめておいた方が正解です。ただ、「今が時期(潮時?)」という転機が来た時は、実力の範囲で、積極的にアクションを起こされるとよいと思います。本当に買うべきタイミングが訪れた時は、心も定まるし、親族など、周りの応援もどんどんいただける、という流れができることが多いようです。

満足のゆくマイホーム取得ができるよう、心から応援しております。

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