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家計と夫婦関係のリスクヘッジ

2010年10月16日

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

今回は、めまぐるしい時代の変化に負けないで、長く幸福な家庭生活を続けるために、押さえておきたい人生戦略のお話です。

終身雇用が崩壊し、ご主人様の収入を補うために、奥様が働きに出るのが当たり前の時代となってきました。それに伴い、家族のあり方にも変化とリスクが押し寄せています。昔とは違って、ちょっとしたことから夫婦不和や浮気・離婚といった家庭の破綻を引き起こす、システム的なリスクが存在することを知っておくことは大切です。奥様がフルタイムで働くと家計はとても潤いますが、現代の核家族世帯の場合、3つのリスクに気をつける必要があります。

共働きの核家族世帯における3つのリスク

1つ目は、、「物理的な時間のズレ」というリスクです。

生活時間がかみ合わず、家族が一緒にいられる時間がほとんどない、という状況が続くと、夫婦関係、家族関係はギクシャクしてきます。元来主婦には、「家族の時間を繋げていく」という、調整役の仕事があるのですが、自分が仕事でいっぱいになっていますと、ここが果たせなくなってきます。

2つ目は、「精神的な時間のズレ」というリスクです。

昔は、夫婦は共に緩やかに成長していく余裕がありました。けれど、めまぐるしい社会の変化の中では、仕事の内容や経験の種類によって、ほんの数年で、ものすごく内面的に開きが出てしまう時代になりました。人はそれぞれが心の成長の旅路を歩んでいますが、その人生における時間的位置があまりにもズレてしまった場合、パートナー関係を維持するのが難しくなってきます。

お互いの心に響く会話が成り立たなくなってくるリスクです。

3つ目は、、「役割の喪失」というリスクです。

お互いに収入があり、反面、家事や育児は中途半端になりがちです。外食産業や託児産業から遜色ないサービスが受けられてしまうと、逆に家族の存在意義が薄れてきますどんなに仲のよい夫婦でも、疲れていたりして険悪ムードになることもあるでしょう。

そのときに、

「あなたの稼ぎがなくても、私はやっていけるのよ」
「お前に食事をつくってもらわなくても俺は困らないぞ」


というニュアンスを、口に出すか、態度に出してしまうと、夫婦の絆に埋めがたい溝が、少しずつ広がってしまいます。よりよい暮らしを求めてダブルインカムを選んだのに、暮らしの根底に思わぬひびが入る事があります。

このような潜在的リスクを抑えて、家計の充実と家庭生活の幸福を両方実現するためには、「感謝しあえる関係の構築」が不可欠です。相手のがんばりや心配りに対して感謝する癖をつけることです。

「私が働くことを応援してくれてありがとう」
「家族を大切に思ってくれてありがとう」


この感謝が、幸せな夫婦関係、家族関係を維持する最高のエネルギーとなります。ただ、感謝を維持するのはかなりの熟練が必要です。

そこで今回は「システム的なリスク」を「システム的に軽減する方法」をご紹介いたします。

それでは、第27のワザ をお送りします。

【第27のワザ】 夫婦で補い合えるよう「専門分化」する
互いになくてはならない役割を

・・・考えてみれば、昔は、家庭内で見事な専門分化が行われていました。

ご主人様は「稼ぎ手担当」
奥様は「家業や家庭の切り盛り担当」

おじいちゃん、おばあちゃんとの同居も多かったですが、子どもを見てくれたり、留守を預かってくれたりと、助け合いの関係がありました。便利な家電が少なく、家庭での仕事が多かったので、お互いがお互いを必要とする役割分担が存在していました。

人間は、誰かのために役に立っているとき、自尊心と充実感を持って、日々を生きていくことができます。現代では文明の進歩に伴う、生活の利便性が、逆に家族一人ひとりの役割を薄めてしまっています。そこに気づいたなら、意識して、「お互いがお互いになくては暮らせないような役割」を極めることで、感謝しあえるパートナー関係を、維持できるはずです。

昔ながらの主婦の強みである、「お料理」を極めるのもよいでしょう。今でも離婚の理由に、「奥様の料理が下手である」という項目があるそうですから、料理に特化することは素晴らしい人生戦略になるでしょう。

「家事や料理は、さっぱり向いていないわ」という方は、職業における専門特化でもかまいません。できればその専門知識がご主人様(家族)にもメリットをもたらすものを選んで、井戸を掘っていくことをお勧めします。

何かに向けて努力を続けている限り、人間は成長し続けていけます。お互いに助け合えるような井戸を掘り続けていると、分野は違っても、同じようなレベルに到達した後は、対等に精神的交流が楽しめるのです。あるいは将来、ビジネスパートナーとして協力しあう道も開けるかもしれません。このような精神的な交流ができていれば、たとえ接する時間が少なくても、夫婦の絆は守ることができます。

日常生活の中で、

「あなたがやってくれて助かるわ」
「おまえが これに関しては詳しいから助かるな」


という場面が回数多くあるほど、お互いに感謝の思いを出すのは容易になります。そのささやかな積み重ねが、円満な夫婦関係を長く守ってくれる潤滑油をなることでしょう。

ご主人様や家族に対して恩恵をもたらせる役割を専門性を持つところまで極めること。長い人生を豊かに過ごすために、決して損はしない投資であると言えます。

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