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投資を始めるときの落とし穴

2010年10月19日

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

今回は投資ビギナーがよく陥る落とし穴について、考えてみたいと思います。

塩漬けがよくない理由1 : 新たなチャンスを逃す

「投資を始めよう!」と決意して、株や金融商品にを購入するとき、たいていの場合、お金が増えることしか考えていないことが多いですね(笑)

もちろん、自分なりに真剣に調べて、「これなら勝算がある!」と納得できるから投資を始めたはずです。けれども、実際にお金を入れたとたん、予期せぬ値下がりでボーゼンとしてしまう。どうしていいか分からないうちに、どんどん損失が膨らんでしまう(@_@) という経験をした人は、少なくないのでは、と思います。特に株の個別銘柄に投資すると、数ヶ月で、あっという間に半額になったりすることもあります。

いきなり損失が発生したとき、人は、何を思って、どういう行動にでる傾向があるのでしょうか? ご経験のある方は、ご自分の心理状態を思い出してみてください。ない方は、想像してみてください。

そういう時は、「見なかったこと」にして、記憶から消してしまう(笑) いわゆる「塩漬け」という状態に陥る方が多いですね。次の投資を始めることもできず、気付けば何年も「見ない」まま、ズルズルときていて、どうしたらいいのかしら・・・なんて話もよく伺います。

この塩漬けは、2重の意味でよくない状態です。

ひとつは、無策のまま、大事な資金を放置しておくことで、すぐに対応策をとった時と比べて、新たな運用のチャンスをのがし続けていることです。

塩漬けがよくない理由2 : マイナスイメージを持ってしまう

もうひとつは、こちらの方が問題だと思うのですが、塩漬けを持ち続けている間じゅう、「私って投資ダメ人間なんだわ」とマイナスの自己イメージを持ち続けてしまうことです。

この状態で何年もたってしまうと、投資に対して苦手意識が強くなって、次のチャレンジからどんどん遠ざかってしまいます。この苦手意識のマイナスパワーを、小学校の時の逆上がりの授業に例えて見ましょう。

何も考えないでやればすっと回転できるのに、「苦手だからできないかも知れない」という気持ちが頭の中をグルグル回っていると、案の定失敗して、放課後居残り練習組みになってしまう、という経験をされたか、そういうお友達がいたのではと思います(最近の小学校では、体育や勉強ができないため居残りさせられることは、ありえないようですけどね)。

日本人が投資について勉強を始めるようになったのは、ほんの、この10年くらいのことです。日本人のほとんど全員が、運用に関しては小学1年生みたいな状態なのです。その初歩の段階で苦手意識をもって、あきらめモードになってしまうのは、本当にもったいないことです。そうならないように、投資を始めるときには、利益が出た場合と同じくらい、損失が出た場合のことを考えておく必要があります。

それでは、第35のワザ をお送りします。

【第35のワザ】 損失に対するアクションを決めておく
損切り

損失が出たときに、どのような切り返し方があるか、体制を立て直す方法があるかを知っておく、さらに、どの段階でどの手法を使うのかを、あらかじめ決めておくことが大切です。予想外に価格が下がったりすると、やはり動揺しますから、アクションを機械的に決めておくのがよいですね。

例えば、 損切り という手法があります。

これは短期の投資商品の売買で利益を狙う場合に使われるもので、購入価格の○%以下に下がった場合は、自動的に売却して損を確定する、という方法です。

「損切り」の場合、この○%というのを、最初によく考えて決めておくのがミソですね。しっかり決めておかないと、実際下がったとき、「もうちょっと待てば少しは回復するのでは」と決断をズルズルと先延ばしにしたくなり、損失が大きく広がってしまうことがあります。最大で損をしても許せる許容範囲の金額を決めておいて、そこで潔く損失を確定し、次の投資にチャレンジしていく方が、トータルで利益を得る確率は高まります。

難平買い

また、損失に対応する策を準備しながら、投資を始める方法もあります。例えば、難平買い(なんぴんがい) という方法です。

これは、どんなに値上がりすると思っていても、最初の投資は資金の2分の1か3分の1で始めます。そして、もし下がった時には、残りの資金でさらに同じ商品を買い増し、買い付け単価を下げるのです。

こうすると、今度価格が上昇し始めたとき、何回かに分けて購入した、平均の価格を上回れば、利益がでることになります。1度にまとめて買ってしまうより、何度かに分けて買うことで、利益を出しやすくする(損をしにくくする)という方法です。

ドル・コスト平均法

その他にも、投資の教科書には必ず出てくる ドル・コスト平均法 という方法があります。これは、毎月機械的に同じ金額だけ金融商品を買っていくやり方です。

価格が上がれば買う量は減り、下がればたくさん買い増せます。 トータルで見れば、「難平買い」のときと同じように、買い付け単価を下げて、利益を出しやすくする効果が期待できます。

後は、ただの塩漬けではなく、長期投資をするのだから、「価格がどうなっても、10年以上は持ち続けるぞ」 と腹をくくっておくのも一案です。これは立派な「作戦」になりますから、価格が下がっても(もちろん嬉しくはありませんが)、冷静に値動きを見ることができます。

いくつかの方法をご紹介しましたが、どれも、投資を始める前から心の準備してしておくべき対応策であるかと思います。ご参考になさって頂ければと存じます。

最後に。

ここまで読まれて、「損切りとか、難平買い??? そんな とっさの判断は私には向いていないわ。私はドキドキしなくて済む投資がしたいわ」という方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、勇気と精神力が必要な投資決断を、プロにお任せする 投資信託 という優れた運用商品を利用するのも良い方法ですね。

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