【第3のワザ】夢や希望をありありと描こう

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

前回は、保険を見直すことで家計の守りを固める方法をお伝えしました。今回は、家計における本格的な【攻めのステップ】について考えていきましょう。このステップに入るには、まず心構えが大切です。

節約や貯蓄を成功させる【第3のワザ】とは?

わが家の長女が1歳になる前のこと。ハイハイやつたい歩きで家の中を動き回り、最もかわいらしいけれど、同時に目の離せない時期でした。

普段はのんびり屋の彼女ですが、おやつを見つけたときだけは別人のよう。満面の笑みで猛スピードを出し、不思議なことに大きな段差も転ばずに乗り越えてしまうのです。頭の中は「おやつゲット!」のことでいっぱい。

「もらえなかったらどうしよう」
「転んだら痛いからいやだな」

彼女はそんなことは全く考えていません。余計なエネルギーを使わないからこそ、最短でおやつにたどり着けるのです。

この姿に、大きな成功のヒントがあります。大人もまた、自分のエネルギーを最大限に活用できたとき、成功への最短ルートを進めるのです。「やらされている」という気持ちがあると、どうしてもエネルギーが不完全燃焼を起こしてしまいます。

だからこそ、節約・倹約・貯蓄を「楽しみながら続けられる魔法」を、自分自身にかけることが大切です。今回は、その魔法をお伝えします。

【第3のワザ】
蓄財の目標を持つ

何のためにお金を貯めるのか

あなたは将来、どんな夢を描いていますか?

すぐに答えられた方は、10年後に貯蓄を10倍にできる可能性が高いと言えます。現在の努力が夢につながっていると実感できれば、ワクワクしながら創意工夫を重ねていけるからです。

「○年後までに自己資金を○万円貯めて、住宅を購入する」
「○年後に独立して、やりたいビジネスを始める」

こうした具体的な目標は、とても力強い指針になります。

一方で、勢いで身の丈に合わない物件を購入し、住宅ローンの返済に苦しんでいるご家庭も少なくありません。そういう場合こそ、心を大きく開き、自由にイメージしてみましょう。

「ローンを完済できたら、どれほど心が軽くなるだろう」
「完済した後は、どんな楽しい目標を持とうかな」

こうした素敵なイメージを心に描くことができれば、その時点で成功の半分は達成したようなものです。希望の灯がともれば、その希望があなたをゴールまで導いてくれるからです。

ぜひ、あなた自身がワクワクできる蓄財の目標を見つけてください。紙に書き出したり、家族に話したりして、より明確にしましょう。きっと毎日が、キラキラと輝く時間へと変わるはずです。

このコラムを書いた人

圦本 弘美(ゆりもと ひろみ)/ FPのご紹介 - 株式会社FPフローリスト

ゆりもとFP事務所 代表
株式会社FPフローリスト 代表取締役社長

ゆりもと ひろみ

ファイナンシャル・プランニングで
日本を元気にします!

  • CFP®認定者
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 宅地建物取引士
  • 一種外務員