【第7のワザ】めざせ!マイホーム取得!を成功させる秘訣 その2

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

マイホームを手に入れることは、人生で最大級のイベントのひとつです。ワクワクする一方で、購入に失敗した人の話を耳にすると、不安に駆られることもあるでしょう。

これから数回にわたり、住宅取得における「2つの買い物」を成功させる秘訣をお伝えしていきます。
今回から読み始めた方で「2つって何?」と思われた方は、【第6のワザ】「住宅取得とは、一世一代の買い物を2つすることと心得よ」をご覧ください。

まず今回は、「家」について考えます。

「家探し」で大切なこと

「家に求めること」がはっきりしないまま物件探しに出かけると、業者が勧める物件を次々と見せられ、気づけば流されるように契約してしまう恐れがあります。

また、モデルルームや住宅展示場に足を運んだが最後、「欲しい病」に取りつかれて衝動買いしたくなることも。住宅は洋服や雑貨と違い、簡単に買い直しができない高額商品です。欲しい気持ちが盛り上がっているときは冷静さを失いやすいため、いったん冷めるまで待つのが賢明です。

やり直しのきかない一世一代の買い物で後悔しないためには、何を考えておくべきでしょうか。そこでご紹介するのが【第7のワザ】です。

【第7のワザ】
「家に何を望むのか」をはっきりさせる

あなたがマイホームに求めているものは何でしょうか。
それは、あなたが「人生で最も大切にしたいこと」と深く関わっているはずです。

  • 子どもが巣立つまでの20年間の生活を大切にしたい
  • 老後も安心して暮らせる場所を確保したい
  • 資産形成につなげたい
  • 通勤・通学・生活の利便性を優先したい
  • 年老いた両親と同居できる住まいがほしい
  • 趣味や書斎のための十分なスペースを持ちたい

いくつも出てくるかもしれませんが、その中で「これが我が家にとって一番大切」「これだけは譲れない」という希望を明確にしましょう。

そのうえで、残りの希望についても(人生の中盤や後半もイメージしながら)優先順位をつけます。

判断に迷ったときは「原点」に戻る

住宅取得では、初めて耳にすることや判断に迷う場面が多くあります。

「AとB、どちらの物件が合っているのか」
「予算内でどの設備を付ければいいのか」

上を見ればきりがありませんが、予算には限りがあります。また、ほぼ決まりかけたと思ったら、夫婦で大切にしたい点が違っていることが発覚して、話が進まなくなることもあるでしょう。そして、焦った結果、一番大事な部分で妥協してしまうと、不満が残り、早くも住み替えを考え始めてしまうかもしれません。

そんなときこそ原点に立ち返り、「一番の望み」を実現できる方法を探してください。出せる予算に応じて「何を抑えるのか」「何を捨てるのか」を決めることが重要です。

「一番の望み」が叶うのはどちらかをイメージできれば、より納得のいく選択ができるはずです。

それでは、マイホームを手に入れる目的がはっきりしたところで、次回は「1番の望み」を叶える住宅の取得方法について、具体的にお話してゆきたいと思います。

キーワードは「満足度の高さと長さ」です。(…さあ、何でしょう?)

めざせ! マイホーム取得! を成功させる秘訣 その3 へ続く

このコラムを書いた人

圦本 弘美(ゆりもと ひろみ)/ FPのご紹介 - 株式会社FPフローリスト

ゆりもとFP事務所 代表
株式会社FPフローリスト 代表取締役社長

ゆりもと ひろみ

ファイナンシャル・プランニングで
日本を元気にします!

  • CFP®認定者
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 宅地建物取引士
  • 一種外務員