【レッスン11】 欲と希望の見分け方

解説

叶えたい願いを明確にし、心から願い、 気持ちと行動を集中させると、 願いは実現しますよ、というのが、自己実現法則の基本です。 願いが真剣で強力なほど、周りへの影響も大きく、 実現しやすいでしょう。

ただし、心の力を利用する自己実現には注意点があります。

自分だけがよければよいという、欲に基づいた願いと、 自分も縁ある人や世界も共にハッピーになっていける、 希望に基づいた願いの違いを知っておく必要があります。 どちらも願いを強めていくと実現していきますが、 欲に基づいた願いは、よろしくない反作用を伴います。

例によく挙げられるのが、 特定の人やモノにこだわりすぎた願いの問題点です。

「絶対この住所番地に家がほしい」
「絶対にこの人と結婚したい」

こういう願い方のどこがいけないかというと、 他の人の自由や財産・幸せを奪ってしまうかもしれない 可能性があるためです。

自分も人も、この世界を構成する大切な存在です。 他人を不幸にしてでも自分の願いを通す方向では、 良い流れが起きないか、たとえ強引に実現させてしまっても、 関わった人が不幸になる、恨まれる、嫌われるといった 厳しい反作用が起きることが多いのです。

では、どういう願い方であれば、宇宙は受け入れてくれるのか?

「広くて庭付きの一戸建てを《このエリアに》もちたい」
「《自分にふさわしい人と》幸せな結婚をしたい」

こういう限定のかけ方なら、OKです。 他の人の自由を奪うのではなく、 自分も関わる人も幸せになっていく方向性を押さえているためです。

では、もうひとつ別の視点から考えて見ます。 以下の考え方は、何か問題点があるでしょうか?

「受験で自分が志望校に合格するのは、誰かを不合格にするため、 勉強はがんばるけれど、本気で願ってはいけない」

「希望の会社に自分が就職すると、それは誰かが不採用になることだから、 願ってはいけない」

これは日本人が陥りやすい、 遠慮がすぎた考え方のパターンです。 どこが問題で、どういう願い方にすればOKか、 お分かりになるでしょうか?

次回のコラムで、答えあわせをいたしましょう☆

このコラムを書いた人

圦本 弘美(ゆりもと ひろみ)/ FPのご紹介 - 株式会社FPフローリスト

ゆりもとFP事務所 代表
株式会社FPフローリスト 代表取締役社長

ゆりもと ひろみ

ファイナンシャル・プランニングで
日本を元気にします!

  • CFP®認定者
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 宅地建物取引士
  • 一種外務員