【第36のワザ】インフレ時代の住宅購入法

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

今回は、インフレで物件価格と金利が上昇基調で先の見えない時代に、住宅購入で失敗しない方法をお話します。

住宅購入のご相談を受ける機会は多いのですが、夢のマイホーム取得に対する、皆さまの思い入れはとても深いものがあると感じています。

FP相談を数多く受けてきて気づく購入価格の特徴としては、世帯収入の額に関わらず買える予算上限の家を買う傾向がある。ということです。
例えば、年収600万円の世帯ですと、おおよそ4,000万円が大体住宅ローンの上限です。それ以上は借りられないか、借りられてもライフプラン上、返済が非常に困難になってしまいます。

例えば、年収1,000万円の人が、4,000万円の家を買っておけば、結構生活にゆとりが出るように思います。
実際のところは、7,000~8,000万円という、やはり借入可能上限に近い物件を取得したいと動かれます。

特に首都圏は、住む街自体がステータス、というブランドイメージが強力で、大阪出身のゆりもとは最初は非常に面食らったのを覚えています。
 「田園調布がよいです」「吉祥寺に住みたいです」
 「絶対、東急東横線沿線がいいです」
 「商店街のある街に住みたいです」
どの街を選んで住みたいかは、その人のステータス・趣味素養・街への愛情・暮らしへのこだわりに、大きく関連しています。
不動産価格は、駅ごとに見事に相場形成されており、それぞれきちんと理由があります。

資金が潤沢であり、収入の先行きが安心できる方は、できる限り希望を叶えるマイホーム取得を応援しております。

ただ、最近の経済情勢では、予算上限の住宅ローンを組んだ場合、もし収入が1割、2割りダウンしてしまうと、あっという間に首がまわらなくなる恐れがあります。
お客様の夢を壊してしまうことはしたくないのですが、住宅ローンが払えなくなって、マイホームを手放すというつらい相談にも、いくつか出会ってきました。

FPとしては、ライフプランをつくり、返済計画を万全に立てた上での住宅取得を、強くお勧めしております。
今後の年収の変動が大きそうな方は、返済余力の変動を加味して住宅取得をした方がベターです。

それでは、【第36のワザ】を発表します。

【第36のワザ】
家は売ることも考えて買う

返済途中で、家計が厳しくなったときの対策を増やせる住宅購入方法をご紹介します。
それは、不動産投資の観点も考慮しならが物件選びをするということです。
一例を挙げますと、

流動性や換金性で問題ないエリア

・一定の物件流通量と、エリアの人気が安定しており、もしも売却することになっても、複数の買い手が現れることを期待できる

値下がりリスクが低いと考えられるもの

・駅からの距離
・生活利便性
・南側に高層建築が立つ予定があるなど、日照が将来失われる恐れは無いか
・空室が多く、修繕積立金の滞納リスクがないか

間取りが特殊すぎないか

自分たちは良くても、あまりにも一般的な間取りからかけ離れていると買い手候補が減ってしまいます。
例えば通常3LDKになることころを1LDKになっているマンションですと、子育てファミリーからは敬遠されます。

といったところが、キホンのチェックポイントです。

購入当初は、そのまま定年までにローンを完済し、住み続けることが目的だったとしても、10年20年の間に、状況が変わることもありえます。

・途中でローンの支払が厳しくなった
・生活スタイルが変わり、エリアや立地に不便に感じるようになった
・家族構成が変わり、広さや間取りが合わなくなった

という場合に、手痛い損切りをせずに、住み替えができる自由を確保するためには、他の人も魅力を感じて買いたいと思う物件か」という観点から、住宅取得を検討すると、リスクを減らすことができます。

これから住宅取得される方の参考になれば幸いです。

このコラムを書いた人

圦本 弘美(ゆりもと ひろみ)/ FPのご紹介 - 株式会社FPフローリスト

ゆりもとFP事務所 代表
株式会社FPフローリスト 代表取締役社長

ゆりもと ひろみ

ファイナンシャル・プランニングで
日本を元気にします!

  • CFP®認定者
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 宅地建物取引士
  • 一種外務員