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がんにならなくても保険料が掛け捨てにならないがん保険の話

2013年12月17日

ファイナンシャル・プランナー 柏木麻理

がん保険の加入を検討しながらも、「がん保険はがんにかからなければ保険料が掛け捨て」 という所が気にかかり加入を躊躇されている方へ、「保険料が掛け捨てにならずに、がんに備える方法」をご紹介します。

「三大疾病保障保険」をご存知でしょうか?

「三大疾病保障保険」とは、三大成人病のがん・急性心筋梗塞・脳卒中になった時に、 三大疾病保険金が受け取れる保険です。

がんは診断されると保険金が受け取れますが、 急性心筋梗塞と脳卒中は発病後初診日を含め60日以上の労働の制限を必要とする状態が継続するなどの条件があります。

「がん保険」と「三大疾病保障保険」の違い

がん保険の多くは、がんと診断確定された時に支払われる「がん診断給付金」と、 がん治療を目的としての「入院給付金」や「手術給付金」がセットになっていて、 保険期間中であれば何度請求しても保険金が受け取れます。

これに対し、三大疾病保障保険は、がんと診断されると保険金が一括で支払われ、契約が消滅します。

「三大疾病保障保険」のメリット・デメリット

次に「三大疾病保障保険」のメリットをご紹介します。

メリット

1.がんと診断された時点で保険金が一括で受け取れる

2.がんにならずに死亡した場合でも保険金が受け取れる

3.中途解約をしても返戻金がある

「がんになった時」「死亡した時」「解約した時」のいずれかで保険金を受け取ることが出来るので、 支払った保険料が掛け捨てになることがないのですね。

一方、「三大疾病保障保険」のデメリットはあるのでしょうか?

デメリット

1.保険料が高い
 (貯蓄性保険の為、掛け捨てのがん保険に比べ保険料が高くなります)

2.保険金が一回支払われた時点で契約は消滅する

3.中途解約をした場合、支払った保険料の全てが返ってくる訳ではない

「三大疾病保障保険」検討のポイント

がんになった親族が多い場合や喫煙などの生活習慣からがんになる確率が高いと思う方で、 がんになった場合に医療費の負担が心配な方は がんに手厚く備えるがん保険の加入を検討してみると良いでしょう。

「がん保障は欲しいけれど、保険料の掛け捨てはイヤ!」と言う方は 「三大疾病保障保険」の加入を検討されてはいかかでしょうか?

貯蓄を兼ねていると考えると、お得感がありますね☆


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