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三大疾病保障特約付住宅ローンとは?

2013年08月17日

ファイナンシャル・プランナー 柏木麻理

皆さんは「三大疾病保障特約付住宅ローン」についてご存知ですか?

三大疾病保障特約付住宅ローンとは

このローンは、「ガン、急性心筋梗塞、脳卒中と診断されたら、住宅ローンの残債が0(ゼロ)になります」と、 多くの金融機関から販売されています。

住宅ローンの金利に保障部分の金利を上乗せする金融機関が多く、 上乗せ金利、加入年齢、完済年齢などの制限が金融機関により異なります。


どんな時に給付されて、どんな時に給付されないの?

「ガン、急性心筋梗塞、脳卒中と診断されたら、住宅ローン残高が0(ゼロ)になります!」という言葉は魅力的ですが、 どんな時に給付されて、どんな時に給付されないのか、A銀行の場合を調べてみましょう。

まず、ガンの場合は住宅ローンの融資日から90日間を免責期間と呼び、 この期間に診断されても支払の対象になりません。 「ガンと診断されたら」と言っても、上皮内ガンは対象外です。

また、急性心筋梗塞や脳卒中も初診日を含め60日以上所定の状態であることが条件となっています。 三大疾病と診断されれば「誰」でも「すぐに」住宅ローンがゼロになるわけでないのですね。


三大疾病保障特約をつけるといくらかかるの?

住宅ローンに三大疾病保障特約を付ける場合、ローン金利に特約部分の金利を上乗せする金融機関が一般的です。

例えば、3,000万円の住宅ローンを金利3%、返済期間35年で借りた場合、 上乗せ金利が0.3%として試算すると総返済額は約213万円増えることになります。


住宅ローンに三大疾病保障特約は付けた方がいいの?

「住宅ローンが返済できなければ、家を売ればよい」と思っても、 実際に希望の価格でスムーズに売れるとは限りませんし、 売れたとしても家の価値の値下がりにより住宅ローンが残る場合があります。

また、30歳と45歳の方では、同じ35年ローンを組んでも、完済するのは65歳と80歳になります。

ローン返済中に三大疾病になることにより、診断給付金が支払われるのですから、 年齢的にどれくらいリスクがあるか、と言う事も判断基準になりますね。

三大疾病保障特約をつけることにより、35年間で約213万円支払いが増えるケースをご紹介しましたが、 213万円を35年間で割ると月々約5千円になります。

コストは多少UPしますが、病気の時の保障が充実しますので、 気になる方は検討されてはいかがでしょうか?


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