めざせ!マイホーム取得!を成功させる秘訣 その2
2010年9月23日
ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ
マイホームを手に入れることは、人生で最大級のイベントのひとつです。ワクワクすると同時に、購入に失敗した人の話を聞くと、不安にかられることもあるでしょう。
これから数回にわたって、住宅取得の「2つ」の買い物を成功させる秘訣について、お話してゆきたいと思います。今回より初めてお読みの方で、「2つって何のこと?」と思われた方は、
【第6のワザ】 住宅取得とは、一世一代の買い物を「2つ」することと心得よ をご覧ください。
まず今回は、「家」について考えます。
「家探し」で大切なこと
「家」に対する考えがまとまらないうちに物件探しに行くと、業者が売りたいものを勧められまくり、訳が判らなくなります。そして、フラフラと押し切られるように契約してしまい、後悔する恐れがあります。また、モデルルームや住宅展示場に行ったが最後、「欲しい病」に取り付かれて、衝動買いしたくなることもあるでしょう。
一般には、良いところしか見えなくなっている「欲しい病」は、冷めるまで決断を待ったほうが賢明です。
駆け落ちがたいてい、うまくいかないのと同じで、「相手が本当に自分とつり合っているか」「長い人生を一緒にやっていけるか」について、理性的な判断ができていないがゆえに、あとで後悔する可能性が高いのです。
やり直しのきかない、一世一代の買い物で後悔しないために、しっかりと考えておくべきこととは、一体何でしょうか?そこで、【第7のワザ】をお送りします。
あなたがマイホームに、求めていることは何でしょうか?
それは、あなたが「人生で1番大切にしたいこと」と深く関わっているはずです。
● 子供たちが巣立つまでの 20年間の生活を大切にしたい
● 老後に安心して住める場所を確保したい」
● 資産形成がしたい」
● 通勤・通学・生活の利便性を追求した拠点がほしい」
● 年老いた両親と一緒にいてあげたい」
● 趣味や書斎のための 充分なスペースを確保したい」
求めるものはいくつも出てくるでしょうが、その中で、「これが1番我が家には大切」「これだけは絶対落とせない」という希望を明確にしてください。
そして、残りの望みに関しても、(人生の中盤、後半も少しイメージしながら)大切な順に、優先順位をつけるのです。
あなたが家に求める「1番」は何ですか?
多くの方は、住宅に回せる予算が限られていると思われますので、その範囲内で、優先順位をつけて、より満足度の高い住宅取得を目指しましょう。
住宅取得の過程では、初めて聞くこと、知ることの連続で、判断に迷うことも多くあるでしょう。
「Aの物件とBの物件、どっちが合っているんだろう」 「予算内でどの設備を付ければいいんだろう」
上を見ればきりがなく、かといって予算内では、すべてを満たせないこともまま、あります。また、8割がた決まったと思った時点で、実は夫婦で考えが違っていることがわかり、もめ始めて話が進まなくなることもあります。判断に迷ってあせってしまい、1番大事な部分で妥協してしまうと、不満が残り、すぐに住みかえを考え始めるようになってしまうでしょう。
そういうときには、この原点に戻り、「1番の望み」を満たせる方法をよく調べ、出せる予算に応じて、「何をおさえるのか」「何を捨てるのか」を決定していきます。
「1番の望み」がより実現できるのはどちらかをイメージすることで、より良い選択をすることができるはずです。
それでは、マイホームを手に入れる目的がはっきりしたところで、次回は「1番の望み」を叶える住宅の取得方法について、具体的にお話してゆきたいと思います。
キーワードは「満足度の高さと長さ」です。(…さあ、何でしょう?)
めざせ! マイホーム取得! を成功させる秘訣 その3 へ続く
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