時の魔法を味方につけるコツ
2010年10月19日
ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ
今回は、精神的なピンチを乗り切って、豊かさを手に入れるための秘訣をご紹介したいと思います。
見えないカベにぶつかる時
精神的なピンチといっても、経済問題を含む、キビシイ環境から気持ちも沈んでしまう、ということが多いかと存じます。
夫が急な減給や失業に遭ってしまい、この先どうなってしまうの?
家計が厳しくて何とかしたいけど、 まだ子供が小さく、働くこともできないわ・・・
結婚や出産を期に思い切って仕事をやめたけど、社会から取り残された気分。どうすればいいの?
また、人目には順調に見えても、本人的には苦しくてスランプに陥っている、というピンチもあります。
心が、何かのカベにぶつかって、超えられない苦しさでもがいている状態です。時間が、砂時計の砂のようにこぼれ落ちていくのを、虚ろな心で、眺めているだけの自分に、苛立ったり、落ち込んだり・・・。「ジリ貧」という言葉がありますように、時間が経つほど、状況が悪化していくように感じ、焦りがつのっていく時期があります。
でも、考えてみてください。すべての人に平等に与えられている唯一の財産が、「人生という名の時間」なのです。
「人生という名の時間」をどう活かすか
どんなにすごい成功や幸福や富を実現した人でも、使った元手は、同じ数10年という時間です。
ですから、今、「ジリ貧」状態にあるなと感じる方は、手持ちの時間を生かすことができなくて、時間の魔法を、反対の効果が出るように使ってしまっているのです。
では、特に苦しい時期に、時間をどのように使えば、魔法のチカラを発揮してくれ、ピンチを脱出したり、幸せな人生を引き寄せることができるのでしょうか?
それでは、第36のワザ をお送りします。
環境がキビシくても、精神的に参っていても、「今」という時間を資産として活用することは可能です。あせる気持ちが強いときほど、意識して長期戦を心がけ、「時間の資産運用」をしていく方が、「急がば回れ」で早めにピンチを脱出しやすいのです。今の手持ち時間を、うまく使うことができる精神状態でないなら、将来の自分や家族に役立つ価値に、「機械的に」変換してゆけないか、考えてみましょう。
未来の時間に投資しよう
方策が見つけられない場合は、「時間をとりあえずお金に変えておく」という方法もあります。パートでも何でもいいから働いてお金を稼ぎ、将来やりたいことが見つかったときの活動資金を増やしておくのです。これは、最善ではないかもしれませんが、まず ハズレがない方法です。
また、お子さんが小さいなど、働くことができないけれど、細切れの時間ならたくさんあるという時期もあります。そういう時は、あせって動き回るより、何年かして、今より自由になったときに、やりたかったことに着手できるように、今からでもできる準備や勉強をしておくことも大事です。
私自身、上の子が生まれてから、FPを志しましたが、乳飲み子を抱えて、何をすることもできません。なので、将来仕事についても困らないように、資格の勉強と、先輩方の書いた雑誌記事の勉強を3年ほど続けました。途中、砂をかむような気持ちになることもありましたが、コツコツと勉強を続けておいたことが、開業してから本当に役立ちましたよ(*^_^*)
とにかく、スランプ時期は、精神力を使わずに機械的にやれることで、何か将来に向けて、プラスになることをしていくことが、「人生という時間」を、少しでも輝かせることになると思います。
苦しい時期は何年も続きません。輝く未来を信じて、小さなことでいいから、今日もひとつだけ、価値を作り出してみましょう。そんな小さな勇気の積み重ねが、時間の魔法を働かせる呼び水に、きっとなることと思います☆
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