家計見直しのワザ47【第6のワザ】めざせ!マイホーム取得!を成功させる秘訣 その1
ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ
マイホーム取得には、正しい知識と情報を
住宅購入は、多くの人にとって人生最大のイベントであり、大きな夢の実現です。
ただし、金額が非常に大きく、簡単に買い直すことはできません。期間限定品を衝動買いするような感覚で決めてしまうのは、絶対に避けるべきです。
もし失敗すれば、ローンを返し終えるまでの30年間、後悔が続くことにもなりかねません。洋服やバッグの買い物とは、桁が違うのです。
では、どうすればマイホーム取得をハッピーなものにできるのでしょうか。
「焦らなければいいの?時間をかければいいの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、単に時間をかければ良いというわけではありません。大切なのは、正しい判断を下すための知識と情報を持つこと です。
住宅取得にあたり、まず理解しておきたいのは「自分がこれから行うことは何を意味しているのか」です。そこでご紹介するのが、第6のワザです。
【第6のワザ】
住宅取得とは、一世一代の買い物を「2つ」することと心得よ
その2つとは――
1つはもちろん「マイホーム」という物件そのもの。
もう1つは「住宅ローン」という巨大な金融商品です。
住宅ローンを研究しよう
多くの方は、意識の9割以上を物件選びに向けがちです。もちろん物件選びは重要ですが、住宅ローンの研究も同じくらい大切です。
かつては35年返済が標準でしたが、今では40年や50年で借りられる商品も出ています。返済期間を長くすれば月々の負担は軽く見えますが、返済年齢や利息の総額 を確認せずに決めるのは危険です。
また、返済期間を延ばすとローン残高が長く大きく残り、「債務超過」の状態が続きます。
つまり、売却価格より残債が多いと、将来もし売りたくなっても売れなくなる可能性があるのです。
特に自営業など、収入が変動しやすい家計にとっては大きなリスクです。ニュースで目にする「任意売却」や「競売」も、決して他人事ではありません。
さらに、住宅ローンには選択肢が数多くあります。借入期間、金利の種類、保証料、団体信用生命保険の保障範囲など、商品によって条件は異なります。変動金利を選ぶなら、将来の金利上昇リスクも考慮が必要です。
加えて、引き渡し前には火災保険の加入も必須です。地震保険を付けるか、家財保険をどうするか、水災をどこまでカバーするかなども決めなければなりません。これらを総合的に検討し、ご自身の収入や家族構成、返済計画に合った商品を選ぶことが大切です。
まとめ
マイホーム取得では、
- 物件という「買い物」
- 住宅ローンという「金融商品」の選択
この2つを成功させることが、将来の家計を守る秘訣です。
めざせ! マイホーム取得! を成功させる秘訣 その2 へ続く
このコラムを書いた人

ゆりもとFP事務所 代表
株式会社FPフローリスト 代表取締役社長
圦本 弘美
ゆりもと ひろみ
ファイナンシャル・プランニングで
日本を元気にします!
- CFP®認定者
- 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
- 宅地建物取引士
- 一種外務員

