【第6のワザ】めざせ!マイホーム取得!を成功させる秘訣 その1

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

マイホーム取得には、正しい知識と情報を

住宅購入は、多くの人にとって人生最大のイベントであり、大きな夢の実現です。
ただし、金額が非常に大きく、簡単に買い直すことはできません。期間限定品を衝動買いするような感覚で決めてしまうのは、絶対に避けるべきです。

もし失敗すれば、ローンを返し終えるまでの30年間、後悔が続くことにもなりかねません。洋服やバッグの買い物とは、桁が違うのです。
では、どうすればマイホーム取得をハッピーなものにできるのでしょうか。

「焦らなければいいの?時間をかければいいの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、単に時間をかければ良いというわけではありません。大切なのは、正しい判断を下すための知識と情報を持つこと です。

住宅取得にあたり、まず理解しておきたいのは「自分がこれから行うことは何を意味しているのか」です。そこでご紹介するのが、第6のワザです。

【第6のワザ】
住宅取得とは、一世一代の買い物を「2つ」することと心得よ

その2つとは――
1つはもちろん「マイホーム」という物件そのもの
もう1つは「住宅ローン」という巨大な金融商品です。

住宅ローンを研究しよう

多くの方は、意識の9割以上を物件選びに向けがちです。もちろん物件選びは重要ですが、住宅ローンの研究も同じくらい大切です。

かつては35年返済が標準でしたが、今では40年や50年で借りられる商品も出ています。返済期間を長くすれば月々の負担は軽く見えますが、返済年齢や利息の総額 を確認せずに決めるのは危険です。
また、返済期間を延ばすとローン残高が長く大きく残り、「債務超過」の状態が続きます。

つまり、売却価格より残債が多いと、将来もし売りたくなっても売れなくなる可能性があるのです。

特に自営業など、収入が変動しやすい家計にとっては大きなリスクです。ニュースで目にする「任意売却」や「競売」も、決して他人事ではありません。

さらに、住宅ローンには選択肢が数多くあります。借入期間、金利の種類、保証料、団体信用生命保険の保障範囲など、商品によって条件は異なります。変動金利を選ぶなら、将来の金利上昇リスクも考慮が必要です。

加えて、引き渡し前には火災保険の加入も必須です。地震保険を付けるか、家財保険をどうするか、水災をどこまでカバーするかなども決めなければなりません。これらを総合的に検討し、ご自身の収入や家族構成、返済計画に合った商品を選ぶことが大切です。

まとめ

マイホーム取得では、

  1. 物件という「買い物」
  2. 住宅ローンという「金融商品」の選択

この2つを成功させることが、将来の家計を守る秘訣です。

めざせ! マイホーム取得! を成功させる秘訣 その2 へ続く

このコラムを書いた人

圦本 弘美(ゆりもと ひろみ)/ FPのご紹介 - 株式会社FPフローリスト

ゆりもとFP事務所 代表
株式会社FPフローリスト 代表取締役社長

ゆりもと ひろみ

ファイナンシャル・プランニングで
日本を元気にします!

  • CFP®認定者
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 宅地建物取引士
  • 一種外務員