【第21のワザ】 堂々と収入アップを目指すために必要なこと

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

大増税・物価高時代に収入アップを目指すには

2025年の今、私たちの家計を取り巻く環境は厳しさを増しています。

消費税は10%が定着し、社会保険料の負担は年々増加。年金の実質支給額は「マクロ経済スライド」により目減りが続き、医療費の自己負担割合も将来的な引き上げが議論されてい

ます。さらにここ数年は、物価高・電気代や保険料の上昇も加わり、「負担増と給付減」というシナリオが現実のものとなりつつあります。

では、この逆境の中で手取り収入を増やし、将来に備えるためにはどうしたらいいのでしょうか?

最初の一歩は、税や社会保障の仕組みを正しく理解することです。場当たり的な節約や小手先のテクニックに頼るのではなく、「お金のルール」を知った上で、長期的に資産形成の基

盤を築いていく必要があります。

では、ここで第21のワザをお送りします。

【第21のワザ】
 お金のルールに精通する

税込収入と手取り収入の違いを知ろう

「年収3,000万円を目指したい!」と思ったとき、その金額は税込年収でしょうか?それとも手取り年収でしょうか?

仮に手取りで3,000万円を望むなら、実際には税込で4,400万円以上を目指さなければなりません。

これは少し勉強すれば分かることですが、知っているかどうかで目標設定の精度がまったく違ってきます。現実を理解していないと、甘い思い込みに振り回されてしまうのです。

正しい知識が迷いをなくす

税金・社会保障・法律の知識が不足していると、「どうしていいか分からない!」と不安になったり、無理な方法でごまかそうとしたりするリスクがあります。その結果、前向きなエネルギーが吸い取られ、時間や労力のロスも大きくなります。

だからこそ、不安や迷いがなくなるまで調べることが大切です。時には専門家に相談し、誰に見られても恥ずかしくない、合法的で正当な方法で収入アップや資産形成を目指すことが、成功への近道です。

お金のルールの重要性

スポーツ選手が一流になるためには、ルールを熟知してプレーするのが大前提です。ルールを守らなければ、どんな才能や技術があっても評価されません。ルールを理解した上で特技を磨いてこそ、一流選手となり、周囲からも憧れられる存在になれるのです。

お金もまったく同じです

「裏ワザ」や「一発逆転法」に飛びつくのではなく、基本のルールを理解したうえで正しく使いこなすことが、長続きする成功につながります。

一流の「お金使い」になるために

どんな時代であっても、資産形成における最大の力は「知識」です。

巷の成功法則には、基本のルールを無視して、テクニックだけでお金持ちになれる!というものが混じっていますから、気をつけてください。どんな手段を使っても、お金が儲かりさえすればいいという成功は、人生として成功したとは言えませんし、長続きもしません。

フェアプレーの精神でお金のルールを学び、一流の「お金使い」として、自分も家族も守れる存在になっていきましょう。

このコラムを書いた人

圦本 弘美(ゆりもと ひろみ)/ FPのご紹介 - 株式会社FPフローリスト

ゆりもとFP事務所 代表
株式会社FPフローリスト 代表取締役社長

ゆりもと ひろみ

ファイナンシャル・プランニングで
日本を元気にします!

  • CFP®認定者
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 宅地建物取引士
  • 一種外務員