保険法改正で火災保険は安くなる!?
2010年9月21日
ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ
2010年1月から実施されている、火災保険の変更点について、まとめてみたいと思います。
保険法の変更点
2010年4月から、保険法が改定となりました。要は、お客様が損をしないよう、フクザツすぎる仕組みをなるべく簡素化していきましょう、という方向での改定です。
火災保険に関しては、2010年1月から、新規加入される場合、改正後の保険料率が適用されています。今までは、建物構造は5種類ありました。また建物のあちこちの材質によって、こまかく保険料が分かれていて、保険の内容が大変フクザツになっていました。
これを、改定後は、建物構造を3種類(M、T、H)に減らし、割引の種類も一気に簡素化されました。「ということは、改定後の火災保険は安くなるのね?」と思いきや、話はそんなに簡単ではありません。結論から言うと、安くなる人と、高くなってしまう人がいます。
保険料が安くなる目安は?
昨年12月に新居完成で、火災保険を申し込まれたお客様がいました。この方の場合、改定前の保険料の方が安い! ということで、35年、目いっぱいの火災保険に、駆け込みで入りました(もし、改正後が安ければ、1年だけにして、1年後、改定後の保険に入りなおすことになったと思います)。
家の構造やお住まいの地域によって、高くなったり安くなったりするという、ややこしい状態です。
安くなる方の目安をお伝えしておきますね☆ お手元の火災保険証書をご確認ください。
★ 火災保険や家財保険が、安くなる可能性がある構造
● 今までM構造だった
● 今までD構造だった
● 今までC構造の省令準耐火だった
また、改定とは関係なく、以下に該当する方は、保険料が安くなる可能性大です☆
● 高台やマンションの2階以上で、水災害の補償を外してもよい
● 住宅を取得したときに、金融機関で、長期一括の火災保険に言われるままに入った方(または、これから入ろうとしている方) ※ 旧住宅金融公庫の火災保険は結構割安なので、該当しません
● 毎年払っている火災保険料が6万円以上の方
最近の別のお客様は、火災保険が割高だったため、診断・調査をしました。その結果、年間12万円の保険料が5.6万円に減らせました☆
上記に該当する方で、火災保険料高いなあ、と思っている方は、安くならないか、調べてみる価値があると思いますよ。
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2010年6月14日発行 ゆりもとFP事務所メルマガ掲載コラム 再編集