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FPゆりもとの感激した話【保険編】

2010年10月18日

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

以前、ゆりもとは、大変めずらしい保険相談を受けました。

相談者は、大手企業で共働きのご夫婦です。現在の保険が更新型なので見直したいと言うもので、カウンセリング・提案・保険の見直しのサポートを行いました。相談内容は一般的なものでしたが、何がめずらしいかというと、ご夫妻は「ろう者(幼少期から耳が聞こえない方)」で、面談は全て、手話ボランティアの方が同席されて行われたということです。

ろう者の方からのご相談は初めてでしたので、始めに手話ボランティアの方からお電話を頂き、その後ご本人から、メールで相談依頼が入ったとき、ちょっとドキドキしました。

保険の仕組みや必要保障額の計算って、手話通訳でスムーズにできるのかしら? と心配になり、通常よりも文章の資料を多く準備して、初回面談に臨みました。ところが、まったく心配はなく、お伝えしたことを的確に理解してくださり、必要保障額の計算も、通常と同じようにスムーズに行えました。

保険に対するご希望は、まったく遠慮なく、率直に話してくださり、よく理解できました。何より、ご夫妻が明るくて、大変なおしゃべり好きで、大変楽しい相談となりました。(と言っても言葉ではなく、手話ですが(^^)/) 冗談もバンバンおっしゃられるので(これも手話で、です(^^ゞ)

面談する前は、何か特別な方々とお会いする、という緊張感がありましたが、実際は、丁度外国人の方と、通訳付でお話をした、という感覚に非常に近く、とてもいい刺激を頂きました。終わったあとは、私もそれほど大声は出さなかったのですが、「ものすごくたくさんおしゃべりしたな〜」という疲労感のような充実感が残りました。丁度、言葉が違う方と、お互い思いを伝えようと、一生懸命になって会話したときと、とてもよく似ていました。

そして、結果的に、いくつか新しい保険に加入されることになりまして、各保険会社に問い合わせたところ、

「先天性や幼少期からの聴覚障害に関しては、現在通常の生活や仕事ができていらっしゃる場合は、保険の引受けに条件が付くことはありません。申込時には、障害者手帳のコピーを提出してください」

ということでした。

そうはいわれても、私としては初めてでしたので、実際に新規で申し込んだ保険が、全社、無条件で加入できたときは、とても感動しました。要するに、ケガや病気になるリスクは、健常者とまったく変わらないのか、となんだかとても嬉しくなりました。お客様もとても喜ばれていました。

私にとっては、新しい世界をひとつ知ることができた、大変すばらしい体験でした。ご相談頂いたご夫妻と、手話ボランティアの方の丁寧な対応に感謝しております。

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