FPのサポートする住宅購入とは?
2010年10月18日
ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ
ゆりもとFP事務所では、住宅購入のサポートをしています。以前、お客様が見てみたいという物件があったので、ある不動産業者に内見(室内を案内すること)アポのため電話をしたときのことです。
担当につないでもらうと、乗り気でないような雰囲気で「売主さんが忙しいので日曜日の内見は厳しいかもね」と言われ、はあ? と思いました。日曜がダメならサラリーマンには買ってもらえないですよね。
そして、連絡がないので、定休日をはさんで3日目と4日目にさらに問い合わせたら、「まだ売主さんと連絡が取れないんです。取れたら連絡します」で、それっきりでした。
お客様に伝えたら、気持ちよい対応をしてくれるところから買いたいということで、他の物件の内見を優先することになりました。
普通なら、アポの電話をすればすぐに、もしくは遅くても必ず当日中に、物件の営業担当から連絡があり、内見の打ち合わせができるものです。この場合、よその業者のお客には売る気がないといわんばかりの態度です。しかも、驚くことにこのケースは、いいかんげんそうな小さい業者ではなく、相当の大手不動産業者でした。
不動産売買は、よい業者、よい担当者に
どうしてこういうことが起こるのかと言うと、不動産業の仕組みにも一因があります。
あるお客から物件売却を依頼されている業者が、自分で買うお客も見つけることができたら、1件の不動産売買で「売主」と「買主」両方から、手数料を受け取れるのです。この営業担当者は、業界用語でいう「両手」を狙っているのでは、ということが想定できます。不動産の仲介手数料は高額ですので、他の業者から問い合わせがあってもあまり熱心に対応しない、ということが、残念ながら、しばしばあり得るのです。
しかし、売主から売却依頼を受けている業者といのうは、売主のために一番よいお客を見つけるのが仕事ですから、内見希望にきちんと対応していくのが本筋のはずです。この物件の売主さんは気の毒だなと思いました。
よい物件ならすぐにでも買いたいというお客様にお部屋を見てもらうチャンスを、少なくともひとつ逃したのですから。不動産の売買を依頼するときは、営業担当者が誠実かどうかは、本当に大切なポイントになります。上記のようなことをしない、誠実な方もたくさんいますので、よい業者、よい担当を見つけて、大切な資産の売買を託したいものです。
FPのサポートする住宅購入
ところで、住宅購入サポートでゆりもとがやっていることは、ある部分までは、不動産屋さんと同じです。
お客様の希望予算・エリア・面積・立地の物件を調べ上げて報告し、お客様が見てみたいという物件があれば、売主側の不動産業者にアポを入れて、内見します。そして、お客様が買いたいとなれば、不動産の契約手続き、住宅ローンの手続き、火災保険はどうするかなど専門知識が必要で大変な手続きが、スムーズに進むようお手伝いします。
ただ、うちはFP事務所ですので、住宅購入の過程で、不動産業者には通常ないサービスが、いくつかここに加わります。
まず、物件探しの前に、お客様の正確な予算を見積もります。
「今の年収なら、この価格でも買っちゃいましょう」といったアバウトなものではなく、家族構成・収入予測・希望のライフプランに基づいて、投入すべき資金額や組んでいいローン金額、無理のない返済計画について診断します。その上で大丈夫な予算の範囲で物件を調べていきます。
また、契約前に、できる限り希望物件を調べ上げます。
お客様が購入したい物件のプラス面は、お客様がよく知っているので、あえて調べる必要はありません。でも購入時に重大なマイナス面に気づかなかったら、後で気に入らなくなって買い換えたくなったり、資産価値が下がってしまったりという、経済的な損失が発生し、お客様のキャッシュフロー(将来の家計の資金計画)に悪い影響を与える恐れがあるからです。
このように、人生を左右するほど高額な不動産資産を、素人が購入する(または売却する)にあたって、少しでも不安要因を取り除き、満足・納得して頂く、というサポートを行っていて、お客様には大変喜んでいただいております。
「今までの不動産業者に対するイメージが、ガラリと変わりました。こんなに丁寧な対応をしてくれるところがあるんですね」というお言葉を頂戴したこともあります。そこまで喜んでいただけるということで、不動産の売買相談は、人生の重大イベントをサポートできるという、大変やりがいのある相談だと感じています。
住宅は、多くの方が人生を賭けて売買するのもですから、さらに親切で誠実なサービスで溢れるようになることを願って、サポートをしています。住宅購入についてひとつでも不安や不明点がある方は、ぜひ住宅購入あんしんサポートパックの初回相談をご利用ください☆
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