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投資信託とアンパンマンの関係!?

2010年9月21日

ファイナンシャル・プランナー 渡邊英利

投資信託と分配金

みなさんの中でもすでにお持ちかもしれませんね。投資信託。

投資信託を持っていると、「分配金」というウレシイお小遣いのようなものを受け取ることがあります。最近の流行りは、毎月分配金を受け取れる商品性の投資信託です。毎月受け取る分配金で、ちょっとお洒落なレストランを楽しんだり、習い事の会費に充てたり、使い方は様々。私が以前勤めていた会社の同僚は、その分配金を飲み会に使っていました。ご主人はお小遣い制のご家庭が多いですからね。彼にとっては貴重な収益源のようでした。

このウレシイ分配金、たくさん受け取れるなら、やっぱり欲しいですよね!?

でも、待ってください。投資信託の分配金は預金の利子と違って、運用している投資信託の財産から取り崩して出しているのです。

分配金とアンパンマンの関係?

分配金のことをイメージしていただくために、よくアンパンマンを例にしてお話しています。さてあなたは、どちらのアンパンマンが好きですか?

【A】
おなかが空いて困っているあなたの前にアンパンマンがやってきました。

アンパンマンは、自分の頭をちょっとだけ切り取って、「これを食べて、元気を出して☆」と、パンを食べさせてくれて、さわやかに飛び去って行きました。


【B】
おなかが空いて困っているあなたの前にアンパンマンがやってきました。

アンパンマンは、自分の頭のほとんどを切り取って、「こ・・これを食べて・・げんき、を・・・」と、げっそりしながらフラフラと立ち去っていきました。。。

・・・Bのアンパンマン、あんまりイメージしたくないですね(汗
ばいきんまんが来たら、すぐやられてしまいます。

投資信託の運用財産と分配金は、このアンパンマンに似ているのです。

あなたの投資信託の分配金は多い? 少ない?

分配金をたくさん受け取れる投資信託は、運用の成果を多めに取り崩して、分配金として渡しています。成果が良ければ、多めに分配金をだしても運用財産がやせ細る心配も少ないですが、成果以上に分配金を出している投資信託があったら大変です。どんどん運用財産が少なくなってしまいます。

運用財産が少なくなる、というのは、投資信託の基準価額(値段)が下がる、ということです。みなさんにとっては、投資元本が減ってしまうとうことですね。分配金をたくさん受け取って、おなかいっぱいで満足したとしても、肝心の投資元本がやせ細っていたら元も子もありませんね。

投資信託を選ぶ際は、無理な分配金を出していないか、しっかり見極められる専門家にアドバイスをうけましょう。

2010年5月3日発行 ゆりもとFP事務所メルマガ掲載コラム 再編集


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