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お金と幸せを引き寄せる 富の法則12 すべての物事には意味がある

2011年11月27日

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

過去のつらい体験を 失敗だと思ううちは
自分や相手を許せず 苦しみから自由になれない
あなたを成長させてくれる プラスの意味があることを受け入れたとき
苦しかった体験は 輝く人生の財産に変身する

 

《解説》

順風満帆に進むことが人生の意味であるなら、ほとんどの人生は失敗になってしまうかもしれません。

傷ついた、勝てなかった、できなかったという、一見マイナスに見える経験も、 そこに意味があると受け入れられたとき、過去をプラスに書き換えることが可能です。

私の子供たちは4つ年が離れています。間で一度流産をしているためです。 その時は、いろいろきついことが重なっており、生まれて初めて、心が壊れかける体験をしました。

過労や挫折でバーンアウトすることは、それまでも定期的にありました。 そういう時は、しばらく休んでいるとまた元気が湧いてきて、 いろいろチャレンジを始める自分に戻れていました。

CFPを独学で一発合格をしたのと、 流産は同時期の体験です。 かなりの負荷を自分にかけてしまっていました。 そこに人間関係で初めて経験するストレスも重なりました。

流産の処置手術から半年くらいは、放心状態のようにすごしました。 心のバケツに穴が空いてしまったようで、いくら時間がたっても、いつものように、 エネルギーが溜まってこないのです。

なかなか立ち直れなかった理由には、「もしかして私のせいで、赤ちゃんが流れてしまったのでは」 という罪悪感が払拭できなかったこともありました。 妊娠8週目で分かったので、赤ちゃんの身体的な問題による流産だという説明を、頭では納得していましたが。 「もう2度と子供を生めないのでは」という脅迫概念に悩まされるようになりました。

半年後、年が明けてまもなく、娘を授かることができました。 その年、初詣にお参りした鶴岡八幡宮には、愛子様お誕生をお祝いする垂幕がかかり、 子宝の幸福にあやかれそうな、寿いだ雰囲気で癒されたのを今でも覚えています。

その後も切迫流産と切迫早産で入院して大変でしたが、なんとか無事、元気な女の子を出産できました。

妊娠から出産までの間に、私にできる唯一のことは、「できるだけ何もせず、とにかくじっとしていること」でした。 何かをがんばってはいけない、気持ち悪くて本も読めない、というのは、人生で初めての体験でした。

娘を無事にこの世に送り出すまでは、何度も祈る気持ちになりました。 赤ちゃんは、自分が欲しくて「生む」ものではなく、「授かるもの」であることを、身をもって知りました。

自分の努力を超えたところで、世界が動くことがある
起きていることを素直に受け入れたり、授かったりすることが大切なこともある

そういったことを心で知ることができるようになったのは、 この体験のおかげだと思っています。

ここで、もうひとつ、とても大切なことがあります。 苦しい気持ちを解放するためには、 「意味を見つける」ことではなく 「意味があるであろうことを受け入れる」ことが大切なのです。

「あのつらい体験が、自分に必要だった意味はこれだ!」 と分かる時は、 もしかしたら人生がずっと経ってから、ということも多いでしょう。

ですから、今、意味がわかる必要はありません。 「自分にとって必要なら、いつか分かるときがくるはず」 と「ありのままに受け入れる」ことが、苦しみを癒し、 過去を正す力になります。

言うのは簡単ですが、実践はとても勇気のいる作業です。 発展の扉を開くために、一緒にがんばってまいりましょう☆

ゆりもとFP事務所メルマガ「お金と幸せを引き寄せる 富の法則」掲載コラム 再編集


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