お金と幸せを引き寄せる 富の法則17 幸せの基準
2013年07月08日
ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ
外に求めすぎるのではなく 裡(うち)にある願いをみつめてみよう
刹那の刺激よりは 永遠を感じる時間(とき)をもとう
人から押しつけられた判断に 振りまわされず
自分の中に幸せの基準を持っている人を 賢い人と言う
《解説》
大手メディアから発される価値観や提案の中には、 決して私たちのためを思ってではないものが、多く混ざっています。
どれだけ短期間に効率よく支払いをさせるかという、 商用ベースの観点に基づく、価値観の洪水が 私たちを飲み込もうとしています。 その価値提供に反射的に反応し、 刹那の刺激に時間とお金をつぎこむことを繰り返してしまいがちなのが、 都会的なライフスタイルの注意点です。
このときに一番もったいないことは、実はお金ではありません。 自分のための人生を生きられなくなっているかもしれないことが、 いちばん残念なことです。 イライラや焦りからどうしても抜け出せないときは、 深呼吸をして自分に質問してみましょう。
幸福の基準を他人に渡してしまってはいないでしょうか? ミヒャエル・エンデの物語「モモ」に出てくる人々のように、 気づかないうちに、「時間泥棒」に時間を盗まれ続けている生活に陥ってはいないでしょうか?
もっとシンプルな暮らし方、モノとのつきあい方の中に、 飽きのこない穏やかな幸せがあることも多いのです。
「その願いは、本当に私の中にあるものか」
「誰かに(何かに)煽られて、一時欲しくてたまらなくなっているだけではないのか」
「自分にとって本当に大切なものを、自分が大切にできているか」
自分にとって本来の価値ではないところで、 優越感と劣等感のシーソーゲームに入っていないか、 時折振り返って見ましょう。
そして、当たり前の生活の中にあふれる、貴重な宝物たちの輝きを、 美しいと感じるこころを取り戻せるように心がけてみましょう。
毎朝、太陽が昇り、新しい日が訪れること
呼吸がでること
家族の健康や笑顔があること
ささやかな会話ができる相手がいること
町の子供たちや庭先の木々が、未来に向かって成長している姿を見られること
雨上がりに水滴を湛えた草花が、日の光をあびるとき、嬉しくてたまらないように見えること
本当はいつだって世界がすべての人に与えてくれている、 豊かな価値や静かな幸福を見つけられる人が、賢くて、強い人かもしれません。
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