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めざせ!マイホーム取得!を成功させる秘訣 その4

2010年9月27日

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

今回は、安心できる住宅ローンの組み方をお話したいと思います。

【第9のワザ】 住宅ローンは「返せる額」で組む

家を買う時に、不動産業者や銀行の方が教えてくれるのは、「年収から計算した借りられる金額(借入限度額)」です。

物件をいくつも見てまわると、どうしても「いいもの」が欲しくなり、勧められるままに、限度額いっぱいまで借りて取得したくなります。

でも、年収が同じでも、実際に「返せる額」は、家庭によって違います。子供の数や、どんな生活がしたいかによって、住居費に回せる金額は変わってくるはずです。

無理のない借入額は、いくら?

30年の住宅ローンを組むのなら、30年間のお金の流れをシュミレーションして、

  この先、いくら入ってきて、いくら出ていく予定なのか
  ローン返済に無理なく回せる金額はいくらなのか

計算しておかなければ、不安を抱えたままになる恐れがあります。

例えば「保険」は、いざとなったら「解約」し、保障はなくなる代わりに、支払いをやめる自由があります。でも「借金」は、いやになっても支払いをやめることはできません。

ご主人の収入ダウンの可能性や、出産による奥様の収入ダウンも考慮に入れ、無理のない借入額に押さえるのが、先行きの不透明な時代には、重要な安全策となります。

ローンを負担する人は誰?

また、もう1つ注意点をあげるとすれば、ローン返済に協力するご家族がおられましたら、 その方にも「死亡保険」(場合によっては「所得補償保険」)を 用意したほうが賢明です。

あるご家庭は、同居するお姑さんの収入も見込んで、高額のマンションをローンを組んで購入しました。ところが、お姑さんは1年後に病気で亡くなってしまいました。小さなお子さんがいるため、奥様はすぐにはパートにでられません。今、重い返済負担に苦しんでおられます。購入時に、お姑さんの保険も見直しておけば、避けられたピンチです。

事故や病気・収入ダウンといったアクシデントに見舞われても、家を手放さなければならない程のダメージを受けなくて済むように、計画的な返済プランや、保障の準備をした上で、住宅ローンを組むようにしましょう。

「借りてから、しまった!」と言うことが、ないようにしましょうね (少しでも不安のある方は、あなたの立場で考えてくれる専門家に、「早めに」ご相談されることをお勧めします)。

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