ゆりもとひろみ プロフィール
ゆりもとFP事務所代表 / 株式会社FPフローリスト代表取締役
CFP®/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/一種外務員
大阪出身。1995年神戸大学理学部地球科学科卒業。 出産を機にマネープランの必要性を痛感し、FP(ファイナンシャル・プランナー)となる。一男一女の子育てをしながら、開業以来1,200件以上のFP相談を受ける。 資産運用・家計管理・住宅購入・保険見直しなど幅広いマネー相談に精通し、働くママとして奮闘する経験を生かした、親身なアドバイスが好評。 2013年、FP開業10周年を節目に、日本初の本格的女性FP養成機関株式会社FPフローリストを設立。後進の育成と良質のFPサービスの普及に尽力している。
『ママさんFPが教える 貯蓄をラクラク10倍にする家計見直し術』/ローカス社、 『年収別! 月5万円! お金がみるみる貯まる本』/学研、ほか執筆多数。
【政策提言論文】
税負担のない少子高齢化対策で、物心両面の豊かさを実現する
[PDF]
私がFPになった理由
大阪生まれ。神戸大学理学部地球科学科を卒業。23歳で結婚しました。FPを志すようになったのは、長男が生まれてからです。 それまでは気楽に「子供は5人くらい欲しいな」などと考えていて、親族から「それは無理だ」「破産するよ」などと言われても、きっと何とかなるわと思っていたのですが、長男が生まれてから、はたと現実が見えてきました。
子育て中は外に出て働けない、転勤が多いのでマイホームの予定も立たない、働き口を見つけてがんばってお給料 が上がっても、転勤すればまたゼロから始めないといけない、こんな環境の中で、家計はどうなるんだろう、また、子育てを大切にしながらも何か打ち込める仕事をみつけるにはどうしたらいいのだろう……。そう考えてあせり始めていたとき、友人からFPという職業があることを聞き、「これだ!」と心の琴線に触れるものを感じました。
そして、最初は自分のために、そして同じように家計の悩みを抱えているたくさんのみなさまのために、お役に立 つことを職業としたい、と決意が固まっていきました。主婦であること、母であることが大いにプラスになる仕事であることも魅力でした。
資格取得の勉強を開始しましたが、調べていくと、資格を取るにも維持するにもお金がかかります。当時は、知人が経営する学習塾のお手伝いをしていましたが、お小遣い程度の収入なので、家計にあまり負担をかけられません。そこで、努力と根性で最低価格でCFPを取ることを決意しました。
AFPは当時ファイナンシャル・プランナーズ協会認定の教育機関の講習を受けなければいけませんでしたので、調べまくって、通信講座の1番安いところを選びました(5万円くらいでした)。一発合格後、主人が転勤、引越しでバタバタしましたが、CFP試験の8ヶ月前から受験勉強に入りました。このときも各教育機関の講習内容と料金、過去問を調べまくり、独学で過去問を徹底的につぶすことで、合格可能 ではないかと戦略を立てました。
受験1週間前から、最後の追い込みに入りました。家事、育児をしながらの追い込みはかなり大変でしたが、「働きながら受験する人が大半で、大変さは変わらないはず」と自分を必死に励まして乗り切りました。当時2歳の長男を公園で遊ばせながら、必死で電卓をたたき続けました。ママが真剣にたたく電卓に興味をもって、すぐいじりに来るので、いつも電卓は2つ用意していました。
そして、2001年6月、CFPも1発合格することができました。このときは、嬉しいより、大変な受験勉強をもう一度しなくていいんだ、とほっとする気持ちのほうが大きかったです。 以来、FPとして先輩方やお客様に(そして子どもたちに!)、育てていただきながら進んで参りました。本当にありがとうございます。
私のFPとしての夢は、たくさんの方の人生を豊かにするお手伝いをすること。あふれんばかりのマネー情報を網羅し、安心して暮らせるマネープランをつくっていきたい――計画性と専門性をもつことで、教育費・住居費・老後資金の不安は大幅に減らせると思います。そして、個人の家計を成功させていく智恵を集めていくことで、日本や世界の未来も明るいものに変えていくことです。
「今の税制や年金制度の中でどう生きるか」だけでなく、「皆が心も経済も豊かに生きるには、どんな仕組みにするのがいいのだろう」ということも、真正面から考え、取り組むことができる職業であることを誇りに思います。