家計体質を改善してお金を貯めよう!
2014年01月21日
ファイナンシャル・プランナー 望月貴美香
毎日やりくりしているのになかなか貯金ができなくて・・・。
そんな悩みを持つ皆さんのために、今回はお金を貯めるための家計体質改善法についてご紹介いたします。
1.月1回集計のラクラク家計簿で現状を把握する
まず最初にすることは、使途を明確にすること!
問題の所在がわからなければ対処のしようがありません。 お金が貯まらない原因を突き止めるために、まず現状を把握することから始めるのです。
そのために頑張って最低3ヶ月は家計簿をつけましょう。 現状把握のための家計簿は1ヶ月に1回集計するだけのラクラク家計簿なので、ぜひ実行してみてください。
<ラクラク家計簿のつけ方>
(1)レシートは必ずとっておく
⇒ 飲み会等レシートがないものは、手帳にメモしておくとよいでしょう。
(2)費目を決める
⇒ あまり細かくわける必要はありません。ざっくり何にいくら使っているかわかるように費目を立てましょう。
食費・外食費・日用雑貨費・レジャー費・子ども費・衣服費・美容費etc・・・。
各家庭によって生活事情は異なりますから、オリジナル費目を作ってもいいですね。
(3)1ヶ月に一度まとめて家計簿に記録する
⇒ 光熱費や保険料など口座引き落としになっているものは、通帳から転記します。
このように家計簿をつけて収支を視覚的に捉えましょう。 なんとなく使いすぎてるんじゃないか、と漠然と思っているだけでは、何から手をつけていいかわかりません。
しかし、数字で表すことによって、家計の中身が見えてくるのです。
2.固定費を見直そう
現状が把握できたら、今度は節約できる費目がないか考えます。 食費やレジャー費などに手をつけたくなるかもしれませんが、ちょっと待ってください。 その前に「固定費」の見直しを行いましょう。
固定費とは、住宅費や生命保険料、自動車保険料、通信費など毎月ないしは毎年ある程度金額が決まっている支出のことです。 面倒だと思うかもしれませんが、一度見直してしまえば、その後は努力なしに節約効果が続きます。
食費やレジャー費はやりくり費とよばれ、まさに“やりくり”し続けないと節約効果は持続しませんが、 固定費の見直しは楽ちん支出カットです。
3.予算と貯蓄目標を立てる
ここまできたら、予算をたてましょう。 月々の手取収入から貯蓄と固定費をひいた残りで、やりくり費の予算を組みます。
例えば、ひと月の手取収入が30万円だとします。 そこからまず貯蓄にまわすお金を除きます。 さらに家賃や住宅ローンなどの住宅費、毎月の保険料、光熱費(通帳をみて1年前の金額を参考にしましょう)、 通信費などを差し引きます。
15万円残れば、この予算内でやりくりするのです。
15万円をさらに食費、レジャー費、美容費などと振り分けていきます。 この費目を細分化しすぎると管理が面倒になってしまうので、現金でやりくりする予算についても、 細かく分け過ぎないことがポイントです。
ところで、衣服費や家族旅行・帰省費用など、月によって変動幅が大きい費目ってありますよね。 そういう費目については、ボーナスなどを活用して年間予算として管理していきましょう。
年間これだけ!と決めて、その予算に収まるようにします。 予算を組めば、それだけで「予算内におさめよう」という意識が働いて節約につながり、 貯蓄もできるようになっていきます。
赤字が恒常化している家庭では、まずは黒字を目指してください。 意気込んで無理な予算立てをしてしまうと、苦しくなって、人生が楽しくなくなってしまいます。 少しずつ慣らしていきましょう。
いつの間にか節約も楽しみながら貯蓄もできる、そんな貯蓄体質になっているはずです。