めざせ! マイホーム取得! を成功させる秘訣 その1
2010年9月22日
ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ
マイホーム取得には、正しい知識と情報を
住宅取得は多くの方にとって、人生の一大イベントといえる、大きな夢の実現です。金額が大きいだけに、買いなおしのきかないものですから、あわてて買うのは絶対にダメですよ。バーゲンセールやオプションに飛びつく気持ちで決めるのは危険です。
失敗すれば、ローンが終わるまで30年間、後悔が続いてしまいます。お洋服やバッグとは、桁が違うんです。では、どうすればマイホーム取得をハッピーなものにできるのでしょう?
「…あせるなってことは、時間をかければいいの?」
いえいえ、ただ時間をかければいいってものでもありません。よい買い物ができるためには、「正しい判断ができるための知識や情報を持つこと」が必要なのです。
住宅取得の際に、まず知っておくべきこと、それは、あなたがしようとしていることが、何を意味するか、自分で理解することから始まります。そこで、第6のワザをお送りします。
住宅取得とは、一世一代の買い物を「2つ」することと心得よ
ひとつは、もちろん「不動産」です。
そして、もうひとつは「住宅ローン」という名の巨大な金融商品なのです。
住宅ローンを研究しよう!
多くの方は、物件選びに9割以上意識がいっており、ローン研究まで頭が回らないようです(もちろん、よい物件選びが肝心なのは、言うまでもありません)。右肩上がりの好景気がずっと続くなら、それでもよいかもしれません。万が一、ローンを返せなくなっても、不動産を売却すれば借金はチャラにできるからです。しかし、デフレの時代や、経済の先行きが不透明な時代は、頭金をよほど用意しない限り、長期にわたって「債務超過」が続く恐れがあります。
賃金やボーナスカットの可能性がある家計にとっては、これは大きな不安要因です。ちまたを騒がせている「不良債権」は、一歩間違うとひとごとではなくなってしまうのです。
また、実に多様なローン商品が、続々と登場してきました。金利、保証料、団体信用生命保険、返済手数料、返済方法など、各商品で異なるため、チェックポイントがたくさんあります。あなたの収入や、返済計画に適した商品を研究することが重要となります。
住宅取得にあたっては、「2つ」の買い物を成功させることが、家計を将来のピンチから守るには、欠かせない時代なのです。
めざせ! マイホーム取得! を成功させる秘訣 その2 へ続く
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