トップページ  >  FPコラム  >  第14のワザ ストレス対策で「節約リバウンド」を防ぐ

「節約リバウンド」を防ぐ

2010年9月27日

ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ

今回は、「節約リバウンド」を引き起こす「正体」に迫ってみたいと思います。

節約リバウンドの正体は?

まじめに節約に取り組まれている主婦の方なら、1度ならず「節約リバウンド」に悩まされていることと思います。コツコツと節約を続けていたのに、あるとき、ドカドカと使い始めると止まらなくなり、せっかくの節約分が吹き飛んでしまったことに落ち込んで、さらにやけになって使ってしまう。まさにダイエットのリバウンドとそっくりの現象ですが、どうすれば防ぐことができるのでしょう?

それには、リバウンドしてしまうときのパターンを研究する必要があります。

リバウンドに陥ったときに、共通する心理状態があるのではないでしょうか。実はここに、解決の手がかりが隠されています。

それでは、第14のワザ をお送りします。

【第14のワザ】 ストレス対策で「節約リバウンド」を防ぐ
ストレスがたまると、弱点に支障がでる

一般に、過度のストレスにさらされ続けると、女性の場合、食欲が増大するそうです。

確かに、「イライラすると食費も体重も増えて、いやになるわ」という方は、かなりの割合でいらっしゃることでしょう。それ以外でも、ストレスがたまると、その人の弱いところに支障が出てきます。

料理が苦手な人は、食事の献立が悲惨になり、掃除が苦手な人は、家の中が崩壊し、お金の計算が苦手な人は、家計管理がぐちゃぐちゃになり、感情のコントロールが苦手な人は、子どもに八つ当たりを連発し始める・・・。

こういう状態に陥ると、いとも簡単に節約リバウンドが起きてしまいます。イライラと自己嫌悪で、「衝動買い」や、「投げやり買い」に歯止めがかからなくなるのです。

「ああ、私、全部あてはまるわ・・・」という方、落ち込まないでください。

物事には、何ごとも「原因」があるんです。そして「解決策」も必ずあります。一緒に考えてみましょう。

自分を責めることなく、おだやかな自分を取り戻す

「苦手なこと」があるのは誰でもあたりまえです。問題は、苦手部分をカバーできないほど、自分のストレスレベルが上がっていることにあるのです。そして、消費文化が成熟しきっている現代においては、お金を使うことで、ストレスを解消したくなるのは、無理もないことと言えるでしょう。

ですから、対応策は「浪費する自分を責める」ことではなく、ストレスを減らして、おだやかな自分に戻る(維持する)ことに、工夫を凝らすことにあります。

ストレスのどつぼに陥るときというのは、何かムリをしているはずです。時間的、体力的、能力的、金銭的、精神的……。

心当たりはありませんか?

ムリと見える部分をひとつひとつ整理し、手放していくと、ある時点で、すっとラクになるときがあります。そこが自分の適正範囲と覚えておき、心に荷物を詰め込みすぎないようにしましょう。 例えば、いきなり「今月から食費を半分に減らそう!」などとやり始めると、達成できないストレスでリバウンドしてしまいますね(この場合、「時間」と「金額」と「料理の能力」で無理をしていますね)。

理想の状態にするためには、どうするか

まずは1割ダウンを目指し、食材の買い方や安い献立を工夫する。

1割減らせたら、しばらくは「維持」できるよう努力し、ムリせずその状態が「維持」できるようになったら、また少し減らしてみる。

ストレスをためない工夫、過程を楽しむ工夫をしながら進んで行けばよいのです。

また、自分では解決法がわからない悩みがあって、ストレスから抜け出せないときは、人に聞くなり、本やネットを当たるなり……とにかく調べましょう! その際に、質問のカタチを、「これがつらくて我慢できない」から、「こういう状態になったら、私元気になれる。じゃあどうすればいい?」に変えると、解決の糸口が見つけやすくなります。

そして、ご自分のストレスを減らせたら、次は家族がストレスから開放されるよう、家庭をくつろぎの空間にかえていきましょう。家でくつろぐことができれば、ストレス解消のために、お金のかかる外出をしなくてすみます。ご主人も、パチンコや飲みに行く回数が減って、家族と過ごすようになるかもしれません(これは、家計にとってもありがたいことですね)

さあ、みなさんはストレスを退治するために、どんな工夫をされていますか? もしくは、やってみたいと思いますか?

ゆりもとFP事務所メルマガ掲載コラム 再編集


このページの最初へ戻る