堂々と収入アップを目指すために必要なこと
2010年10月4日
ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ
大増税時代に収入アップを目指すには
2005年頃をスタートとして、「大増税時代」が始まったと言われています。
年金保険料のじわじわとした引き上げと、マクロ経済スライド導入による、実質支給額の削減。噂される、消費税引き上げ。現行の医療費は3割負担ですが、一部専門家筋では、「将来は5割ぐらいに引き上げないと、健康保険は崩壊してしまう」とも言われています。少子高齢化対策といわれる負担増・給付減のシナリオが進行中なのです。
この逆境を跳ね返して、収入アップを計るためには、なにから手をつければいいのでしょう?
それにはまず、増税計画の実態と背景を知ることから始まります。そして場当たり的な対策ではなく、長期的に人生の備えを増やしていくことが大切になってきます。
ところで、本気で収入アップや資産形成を目指す方が、足元をすくわれないように、覚悟して勉強していただきたいことがあるんです。
それでは、第21のワザ をお送りします。
正当な方法で努力しよう
もし、年収3000万円を目指したい! という方がおられましたら、ちょっと確認していただきたいのです。その3000万円というのは税込年収のことですか? それとも手取り年収のことですか?
手取りで3000万円にしたければ、税込年収は4400万円以上を目指す必要があります。
税金のお勉強をすれば計算できることですが、知ることで、目標の精度が格段に上がります。現実を知らない、甘い思い込みも排除できます。自分に必要な税金や社会保障制度、法律について知らないと、「どうしていいのか分からない!」とパニックに陥ったり、「何とかごまかせるんじゃないか」とおかしな行動を取ったりします。
この、不安・混乱・迷い・後ろめたさというのは、夢の実現に向かう前向きなエネルギーを、想像以上に吸い取ってしまうマイナスの精神作用です。また、時間や労力のロスも相当なものになります。
迷いがなくなるまで、時には専門家の力を借りてきっちり調べ、誰に見られても恥ずかしくない、合法的で正当な方法で努力していくことが成功への近道なのです。
ここで、ルールに精通することの大切さを、スポーツ選手の例で考えてみたいと思います。
一流の「お金使い」になろう
優秀な選手になるには、競技ルールをマスターするのは当然の条件ですよね。どんなに才能があり、テクニックを持っていても、基本のルールを破ってばかりいては一流選手にはなれません。ルールに則って、特技・強みを磨くことで、一流の選手になっていける、そしてその姿が周りにも感動を与える存在となれるのです。
お金に関しても全く同じです。
巷の成功法則には、ルールを無視して、テクニックだけでお金持ちになれる! というものが混じっていますから、気をつけてください。どんな手段を使っても、お金が儲かりさえすればいいという成功は、人生として成功したとは言えませんし、長続きもしません。フェアプレーの精神で、一流の「お金使い」になって欲しいと思います。そのために意識してお金のルールを勉強していきましょう。
知ることが最大の力となります。
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