ストレスフリーの節約術
2010年10月27日
ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ
節約を下手にやると、かえって支出がかさむ!? (ことがある) という恐ろしい事実をご存知でしょうか?
無理やり支出を抑えようとすると、ストレスが溜まっていき、ストレスを解消するために、節約した金額の何倍もお金を使ってしまう、というストレスリバウンドが、副作用として起きやすいためです。
節約成功の決め手はストレス対策に尽きる! と、ゆりもとは考えています。ですから、支出の見直しを考える場合は、まず「ストレスの溜まらない節約項目」から攻略していくことをお勧めいたします。
それでは、【第43のワザ】をお送りします。
これまで家計診断で多くの家計を拝見してきて、見直しの余地が多くあると思った項目は以下の5つです。
● 通信費
● 住宅ローン
● 保険料
● 車費
● 貯蓄
通信費
ケータイ料金は家族あわせると、かなり大きな固定費になりがちです。ケータイで長電話する習慣がある人は、固定電話か引き出しのどこかに残っているテレカに切り替えましょう。月数千円は節約できます(固定電話からケータイへかけても高額になりますから、固定電話⇒固定電話にしましょう)。
そして、ケータイは基本的に着信とメールのみを心がけましょう。
また、お得だと思って入ったプラン・オプションで、本当に節約になっているか、年に1度くらいはチェックしてください。オプション代が無駄になっていることも結構あります。
住宅ローン
将来金利アップの可能性があるのかないのか、借り替えたほうが良いか、どれくらい繰上返済をしたほうがよいか、きちんと把握している人と、そうでない人では、支払が数百万円変わってくることがあります。そんな大金、食費の削減ではなかなか捻出できませんので、苦手意識を持たずに調べましょうね。
保険料
保険に入るときは、目先の保険料だけを見て決めがちです。
必要最低限の保障は、家族それぞれどれだけか?
保険料はいつまで払うのか?
途中で保険料が上がるのか?
理解している人といない人では一生で数百万円支払が変わることも多いです。
40代の平均的なご家庭では、保険料を月5万円払っていますが、FP相談に見えられて一緒に保障を整理すると、保険料は月3万円程度に減らせることが多いです。2万円も自動節約できると大きいですよね。
車費
維持費は毎月の固定費と認識していても、車両コストでいくらかかっているかは、深く考えたことのない方も多いようです。200万円の車に7年乗るとすれば、毎月24,000円を車両に支払っていることになります。維持費と合わせたコスト対効果を考えて見ましょうね。
貯蓄
ストレスのたまらない節約項目、最後を飾るのは・・・。 貯蓄(!)
えっ、貯蓄が固定費?? とびっくりされた方もいらっしゃるでしょう。
はい、びっくりしてほしくて、あえて入れました(^^)
財形や定期積立で天引き貯金をしている堅実な方もたくさんいらっしゃいます。が、貯まったお金にいくらの金利がついているか即答できますでしょうか?
調べて頂くと、「0.0何%でした、こんなに低いとは知りませんでした(>_<) 」と報告が来ることも時々あります。一方、長期金利が多少復活してきたこともあり、元本保証でも年1%くらいの金利受け取りが目指せるようになって来ました。ひくーい金利でほったらかしの資金200万円を、年1%の金利がつく商品に預けかえると、ひと月あたり1,000円強のおトクになります。逆に言うと、ほったらかしでは、毎月約1,000円損していることになります。
(もっと突っ込んでいうと、物価上昇対応できるくらいの利回りを目指さないと、大事な貯蓄が目減りしてしまう、という問題もあるのですが、長くなるので資産運用の回に譲ります。少なくとも、本来受け取れる利息を逃さないようにはしたいものです)。
よく情報を集めて、固定費を1,000円でも2,000円でも削減できれば、それはストレスをためないで続けられる「自動節約」になります。
ストレスフリーの節約項目、通信費・住宅ローン・保険料・車費・貯蓄 をご紹介しました。
上記の中で、手をつけられそうな項目があれば、早速アクションを起こしてみてくださいね。
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