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大増税下の家計管理<1> 消費税UPが直撃するものは…

2012.08.19

8月10日、参議院本会議で、消費税増税法案が可決・成立しました。

「増税されるときついなあ、でも仕方ないのかなあ」とニュースを聞きながら、成り行きを気にされていた方も多かったことと思います。 増税された場合、実際の家計で何が起きるのでしょうか?

そこで、「消費税が5%から10%にアップすると、一般の家計では何が起きるのか」をモニター家計で調査したところ、直撃を受けるのは意外な項目だった、 ということが判明しました。

それでは、まず、モニターさんの家計簿をチェックしてみましょう。

N家の家計簿

N家の家計簿

消費税UPが直撃する項目は…

家計の一般的な支出のうち、消費税がかからないものは、「家賃」「医療費」「保険料」などです。 その他は、増税前と同じ生活を続けるのではあれば、約5%の支出増となり、今回のケースでは、月額10,829円(年額129,948円)の負担増になるという結果が出ました。

モニターのNさんは、「月に1万円以上支出が増えるのは負担感が大きく、外食やレジャーを減らすしかないでしょうね。 増税で家計負担が増えても、子どもが小さく、妻がすぐ働くことはできないため、子育て世代に何か配慮がほしい」という感想でした。 お気持ち、ごもっともだと思いました。

さらに計算を進めていくうちに、ある重要な事に気づきました。 「お父さんの小遣い」という項目は、消費税が上がっても、その分予算を上げる家庭は少ないだろう、ということです。 小遣いが月3万円の場合、増税後は約1,500円の実質手取り減少に見舞われます。

この結果を、Nさんのご主人に伝えましたところ、「お小遣いが実質目減りするというのは厳しいですね。 更に、他の支出がUPするため、家庭内仕分けで、私の小遣いが減額されてしまうかも知れません(泣)」と、ショックを受けておられました。

調査によって、「消費税UPが家計で直撃するのは、実はお父さんの小遣いではないか」ということが判明いたしました。 懸命に働いている全国のお父さんが、消費税UPで5%分元気がなくなってしまわないようにしたいものです。

 ゆりもとひろみ


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