「65歳までに3,000万円」の根拠は?
2010年10月25日
ファイナンシャル・プランナー ゆりもとひろみ
コラム「年金問題に対してできること」では、老後に必要な資金を、全て公的年金で何とかしてもらおうとするのは、無理がありそうだというお話をさせて頂いております。老後の安心を求めるのであれば、自分の必要な資金は自分で作り出す心積もりが、必要な時代になってきたのではないかと思います。
では具体的に、安心してリタイアメント後の生活に入るためには、いくらの準備が必要なのかというお話をしたいと思います。
それでは、【第42のワザ】をお送りします。
よく、雑誌などで、老後資金として、65歳までに3,000万円が必要!という数字を見かけますね。この「3,000万円」という数字は、一体どこから出てくるのか、不思議に思う方もいらっしゃるでしょうね。
その通りです(*^_^*)
世帯によって、また、受け取れる公的年金の見込み額によって、老後に必要な準備資金は変わってきます。そこで、次回は、老後の必要資金を計算するカンタンな方法をご紹介いたします。
私の年金額はいくら? カンタン計算方法
まず、もらえる見込みの公的年金額をザックリ計算してみます。
◆ 国民年金に関しては、40年間加入しますと、
お一人の場合は、ひと月 6.6万円
ご夫妻の場合は、ひと月13.2万円 となります。
◆ 厚生年金(共済年金)に関しては、平均的な収入のサラリーマンでしたら、
勤続年数×3万円 で計算してみましょう。
(シングル女性で、男性ほどはお給料高くないなという方なら、2万円くらいで計算してみましょう)
40年間会社員(公務員)でお勤めの場合、40年×3万円=120万円 となります。
ひと月あたりの金額は、120万円/12=10万円 です。
これで、大まかな年金受給額が計算できました (お疲れ様です(*^_^*))
★ すると、夫が40年間会社員、妻が大体主婦やパートで過ごした方の場合、夫婦65歳以降の年金額は、おおよそ月額23万円ということになります。
いかがでしょうか? この金額で生活ができそうでしょうか?
★ また、自営業のご夫婦で、国民年金以外に加入されていない場合は、65歳以降受け取れる年金額は、おおよそ月額13万円ということになります。
これでは足りないなあと、いう方も多いかも知れませんね。また、リタイアの時点で、持家があるかどうかでも、必要な生活費は変わってきますよね。
年金以外の老後資金はいくら必要?
平均的なサラリーマン家庭は、夫婦で月額約23万円
自営業のご夫婦では、月額約13万円 の年金がもらえることが分かりました。
ちなみに、統計によりますと、
老後の最低日常生活費は平均23.2万円 / ゆとりある老後生活費は平均38.3万円
(生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/平成19年)
となっています。
仮に、我が家が安心して老後を迎えるには、ひと月、あと10万円の生活費が必要だ、という場合ですと、平均寿命は伸び続けていますので、65〜90歳までの25年分を準備していた方がよさそうです。そうすると、65歳までに準備したい老後資金は、
10万円×12ヶ月×25年=3,000万円 ということになります。
はい、これで3,000万円という数字の根拠が、明らかになりましたね。(^_^)/
これは、平均世帯の金額ということなので、毎月の必要準備額が10万円ではない方は、3,000万円より少なくてもよかったり、逆にもっと多く必要だったりすることが、計算をたどることで、お分かりになったことと思います。
この計算を参考に、ご自分の場合の必要な老後資金の金額を出してみてくださいね。目標金額というゴールが分からないと、たどり着くために必要なことも、はっきりしませんものね。
次ページのコラム「65歳までに3,000万円」をどうやってつくる? では、必要な老後資金を確保するためには、「いつから」「どんな準備を」すればよいかというお話をさせて頂きます。
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